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総閲覧者数 - 人 第1回ダイエット大作戦は11月27日に開戦した戦争である。 きっかけ 焼餅は悩んでいた。学生時代と比べて!14キロも太ってしまった! 久々に学生時代の友人に会ったとき、「最初誰か分からなかった」と言われた。あまりにも太ってしまったため分からなかったのだろう。 また、「おばさんみたいだな」とも言われた。デブは性別の判別が難しい(マツコデラックスの法則)。つまり太ったという証拠だ。 最近鏡を見ると自分の顔が異常にデカく感じる。太ったからだ。細身のズボンだと太ももとお尻のラインが丸わかり、太ったからだ。 以前は大きく感じていたズボンがジャストサイズになった、太ったからだ。腹が出ている、太ったからだ!!! 太ったからだ太ったからだ太ったからだ太ったからだ!!!!!ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああ また、かねるんもスポーツしていた頃と比べて太ってしまったことを気にしていた。 焼餅とかねるんは決意した。 クリスマスまでに痩せて見せる!! 参戦国 参戦国 宣戦布告側 被宣戦布告側 Й天津閣韮焼餅島 体脂肪 ♂ヨージョランド諸島 食欲 体力の衰え おかし その他多数 目標 クリスマスまでに痩せること。 戦争の経過 11月26日 12月4日 最近 だめだwwwwwwwwww 雪が1回振ってからランニングの週刊止まってしまった 全然やせてねえええ・・・まあ、あごの下の肉がよく見ないとわからないくらい目立たなくなった。 運動してなくても、食べ過ぎないように、お酒を飲まないように注意したからね、一応効果はあったよ。 かねるんくんはどうなのかな? 資料 肥満度計算ツール http //www.health.ne.jp/check/bmi.html 身長と体重 http //homepage3.nifty.com/orangejuice/weight.html マツコデラックスの法則の一例 https //www.google.co.jp/search?q=%E4%B8%8E%E6%B2%A2%E7%BF%BC source=lnms tbm=isch sa=X ei=SQaWUr-5CYSolAXU-YGADg sqi=2 ved=0CAcQ_AUoAQ biw=1918 bih=864 参加者募集中 ポッコリお腹が気になるそこのあなた!この戦争に参戦しませんか? どうせならスマートになって新年を迎えませんか? ひとりでダイエットしたって味気ないものです。しかし、みんなでやれば体脂肪も怖くない! マジでみんな参加して下さい>< 2人だけじゃ心細いです コメント 参加希望、有用なダイエット方法、何でもどうぞ 名前 コメント かっぱさん やっぱランニングですかね。かねるんクンも本気出してきたので俺も頑張らんないけません -- やきもち (2013-11-28 23 52 37) 霧さん 「ナニを作業をする際」に見え、オナニーする時腹筋に力入れろと言ってるのかと思いました^^ -- 名無しさん (2013-11-28 23 50 27) 筋トレは無酸素運動だから効果あんまりない、歩いたり走ったりして有酸素運動をしよう! -- かっぱさん (2013-11-28 00 54 36) 炭酸飲むと新陳代謝と炭酸でおなか膨れるから、食べすぎがないよって事だよん~>炭酸について -- かっぱさん (2013-11-28 00 52 38) ナニか作業をする際、常に腹筋に力を入れてたら痩せるとかなんとか。 -- 霧 (2013-11-28 00 38 46) お勧めは日本コカ・コーラのだしてる、カナダドライ クラブソーダやで 炭酸きつくて風呂上りに飲むと気持ちええで -- てくね (2013-11-27 23 53 14) 名無しさん 残念ながら僕は男です。自分の精子飲めばいいんですか?他人の精子?どっちにしろ厳しいな>< てか、みんな参加してよw -- やきもち (2013-11-27 22 36 30) 匿名さん やめたいけどやめられない、それが箱庭です^^ -- やきもち (2013-11-27 22 35 14) いえやすさん 出勤退勤は走ろうかと思ったりしてます。着替えるのが面倒だけど・・・ -- やきもち (2013-11-27 22 34 28) >>てくねさん 炭酸水?そのまま飲んでもまずいですよね。お酒とかで割らないと(痩せる気あるのか) -- やきもち (2013-11-27 22 33 04) 炭酸飲料ならゼロコーラとか?ゼロ飲料はダイエットに悪い?なんて雑誌で見たような・・・。ダイエット関係の情報は嘘くさいのが多いw >かっぱさん -- やきもち (2013-11-27 22 32 09) 精子飲んだらやせられるよ -- 名無しさん (2013-11-27 19 04 08) やせられるとおもいますw -- 匿名希望 (2013-11-27 17 17 26) この箱庭をやめ、健全に暮らしてみればドウでしょう -- 匿名希望 (2013-11-27 17 16 58) 走ろう -- いえやす (2013-11-27 16 20 39) 炭酸水飲み続けて新陳代謝をあげるのはどうだろう -- てくね (2013-11-27 12 32 30) 食事の10分前に500mlペットボトルの炭酸飲料を飲む、すると食欲を抑えることができるよ! -- かっぱさん (2013-11-27 02 26 14)
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20ページ目 アンパンマン「くそっ!びくともしない!」 バイキンマン「パン工場は諦めよう」 アンパンマン「・・・だな」 二十分後 アンパンマン「ふう、出られた」 バイキンマン「ん?またテープがあるぞ」かちゃ ジグソー「どうだいアンパンマン。何もできない劣等感は」 アンパンマン「くそ」 ジグソー「次はコーヒーカップへ行け。面白いものが見れるぞ?」ぶつ バイキンマン「いこう。」 アンパンマン「ああ」 物語はここで終わっている・・・ トップへ
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したらば1スレ/(581-594)女子中学生恵美vs男子格闘家2人 ヒップアタック 女子中学生 格闘恵美「うふふ、大の男が2人がかりで14歳の女の子に襲ってくるなんて、情けなくないのー?まあ、意味ないみたいだけどねー?」 男は35歳、もう一人の男は32歳、そして男たちを追い詰めている少女、恵美は、14歳、華の女子中学生である。 中学2年生の恵美を相手に、男2人は、既に満身創痍の状態であった。 恵美の小さい右拳が、32歳の男の顎に叩きこまれる。 恵美「隙だらけですよ~♪」。 身長190センチはあろうかという男に放たれる身長148センチの美少女のアッパーカット。 男の歯が、血が、口から飛び散る。 顔は腫れ、体中が悲鳴を上げている男達を支えているのは、「こんな小娘相手に」という大人の男性のプライドだけであった。 子供で女の恵美が、そのプライドを打ち砕いていく。 恵美が生まれる前から、格闘技のトレーニングを続けている男2人。 その修練の日々も、たった一人の美少女に完全否定されている。 恵美「おじさん達、恵美のパンティーばっかり見てるから、集中できてないんじゃないの?エッチな人たちね」。 恵美のピンク色のミニスカートが翻ったと思うと、しなやかな右足が男の顔面を捉えた。 32歳の男の視界が恵美の中学生らしい純白のパンティーを捉えた瞬間、男の思考は完全に奪われた。 恵美「よわーい!あれれ、おじさん、二人きりになっちゃったね。恵美のこと、好きにしていいよ、何ちゃって」。 恵美が35歳の逞しい男に対し、内股で前かがみになり、可愛らしい笑顔を向けた。 男「くそ、くそ!こんなガキ一人に!ちくしょう!」。 恵美の執拗な挑発。 男に冷静な判断力は、すでにない。 怒号とともに、男は恵美に殴りかかる。 しかし、14歳の美少女は35歳の格闘家の猛襲を、可憐な笑顔のまま、まるで遊ぶように避け続ける。 恵美「単純でワンパターンな動き…ヘタクソね~。」 男の振り下ろすような右ストレートをあっさりと回避し、懐に入り込む恵美。 同時に、体を反転させ、男の鳩尾に、何とヒップを叩きこんでいた。 男の鍛え上げられた腹筋にめり込む、女子中学生の芳しいヒップ。 男の修練の賜物であるその腹筋は、年頃の女の子のヒップにより破壊された。 男は苦痛に耐えきれず、腹を押さえ前かがみによろめく。 なぜ?なぜ?この女に俺の全てが通用しない? よろめく男の顔を、恵美が覗き込む。 恵美「痛かった?恵美のお尻も我慢できないんだ?鍛え方足りないね」。 恵美「おじさん相手に、パンチもキックもいらないみたい。恵美のお尻で、止め刺してあげようかな?どう?プライド傷ついちゃった?」 腹部へのヒップアタックの痛みが大きく、男は回復できない。 そんな男を尻目に、恵美は目線の同じ男の顔へ自分を少しずつ近づけると、そのまま唇を重ねてしまった。 突然のキスに動転する男。 女の子特有の香り、艶やかな唇の感触、きめ細やかな肌。 恵美のキスは男にダメージを忘れさせるほど動きを完全に止めた。 唇を、顔を遠ざけ、男と目が合うと、恵美は再びニコリと満面の笑みを浴びかけた。 男が恵美のあまりの可憐さに見入っていた次の瞬間、彼の視界は恵美のパンティーで一杯になった。 グシャ。 14歳の女の子の馨しいヒップが、男の顔面へ吸い込まれる。 恵美「タダで女子中学生からキスしてもらおうなんて、甘い甘い♪あ、でも次はお尻触れるから、エッチなおじさんには丁度いいかもね」。 スカートを翻し、純白のパンティーをさらけ出し、恵美は男の顔面にヒップアタックを放っていた。 血反吐を撒き散らし吹き飛ぶ男。 女子中学生のヒップは、男の全てを奪おうとしていた。 男の体が、部屋の角に叩きつけられ、男はそのまま部屋の隅にずるずると崩れ落ちた。 意識はある。 顔は、涙と血で溢れ返っている。 座り込むような男に恵美が近づく。 自分で破壊した男に、再び笑いかける恵美。 恵美「どう?恵美のお尻、気持ちいい?じゃ、これで終わりにしてあげるね。今まで無駄な努力、お疲れ様でした」。 そう言うと恵美は、自分のミニスカートを両手で捲りあげた。 恵美「ふふふ、おじさん、闘ってる間ずっとスカートの中気にしてたみたいだから、最後に見せてあげる。うりうり、女子中学生の生のパンティーだぞ」。 怒りは頂点、しかし体は動かない。 恵美のキスとヒップは、男を完全に骨抜きにしたようだ。 握れば折れそうな細いウェスト。 可愛らしい小さな臍。 パンティーから伸びたしなやかな両脚。 スカートの中に隠された14歳の女の子の下半身。 恵美はパンティーを見せつけながら、くるりと反転し、ヒップを男に向ける。 恵美「止めはお尻でって言ったよね?もう一回、味わってみて遠慮しなくていいからさ。」 向けられたヒップが男に近づいたその時、男の顔面は壁と美少女のヒップに挟まれた。 後ろに壁、前にパンティー越しに恵美のヒップを感じる男。 ヒップをあてがいながら、恵美はそのヒップを左右に揺らし、そして時に押しつける。 ガガガ、と男の後頭部は壁に小刻みに叩きつけられる。 顔面は少女のパンティーが覆い、艶やかなヒップが擦り付けられてくる。 そして、男の呼吸は完全に女子中学生のヒップによって奪われていた。 恵美「苦しい?それとも気持ちいい?エッチで弱いおじさん」。 男の頭部が、壁と、恵美のヒップによって完全に挟まれた。 スカートを捲り上げ、むき出しになった女子中学生らしい純白のパンティーに包まれた、恵美の馨しいヒップ。 美少女の甘いキスの感触が残る男の顔面は、そのヒップを押しつけられ、完全に視界と呼吸を奪われている。 恵美「うふふ、恵美のおしり、目いっぱい感じていいよ。オジさん、ラッキーだね?何て」。 恵美はヒップを左右に、時に後ろに、可愛らしく揺らす。 男の後頭部が、恵美のヒップが揺れるたび、不規則に、小刻みに壁に叩きつけられていく。 動け。 この小娘を叩きのめすんだ。 恵美よりはるかに年上で体格も上回っているはずの男は、屈辱にまみれながら、抵抗を試みる。 しかし、動けない。 何故か頭の中とは逆に、体が全く動かない。 そんな男の様子を、ヒップを押しつけながら、恵美は笑って見つめている。 そうして、男の肺機能は、限界に近づこうとしていた。 視界は恵美のヒップに奪われており、真っ暗であるが、目の前には、間違いなく白の下着があるのだ。 不意に、恵美はヒップを男の顔から離した。男の顔は真っ赤に紅潮し、目はうつろで、呼吸は荒く限界を感じさせる。 対する14歳の女の子は、いかにも楽しそうにパンティーやほっそりとした腰部を見せつけながら、汗一つ掻いていない。 恵美「やだ、中学生のおしりに触ったくらいでそんなに顔赤くさせちゃうなんて、弱いくせにエッチね」。 恵美のパンティー、未発達ながら女性らしい色気を持った恵美の肢体を見せつけられる男。 何でだ。 何で俺の全てが、こんなふざけた小娘に何一つ敵わないんだ。 今、男の頭は、苦痛と屈辱しか感じていない。 グシャッ!。 少しばかりの呼吸を与え、恵美は今度はヒップを男の顔面に強く叩きつける。 恵美「せっかくだから、サービスしてあげる。ほらほら、女子中学生の生のパンティーだぞ、どう?」。 後頭部を思い切り叩きつけられた男。 そして、再び恵美のヒップが揺れる。 14歳の美少女の艶やかなヒップは、今や男の全てを奪おうとしている。 適度に引き締まりながら、女性らしく形の良い丸みを帯び、特有の馨しさがあり、そして、柔らかい。 既に男の手はだらりと下がっており、抵抗を感じ取れない。 しかし、少しばかりの意識はあった。 華奢な女の子によって人生を完全否定され、今女性らしさの象徴の一つであるヒップを押しつけられ、男としても打ちのめされ、涙を流していた。 回り以上年上の男の顔にヒップを押し付けながら、恵美は可愛らしく笑ってその涙を見ている。 恵美「いやん、このパンティーお気に入りなんだから、汚くしないでよ~。泣いて喜ぶなんてホント、変態だね、おじさん?」。 小ぶりなヒップを揺らし、さらに男の頭部を痛めつける恵美。 女子中学生の愛らしいヒップは、今、一人の男の、身体と、精神と、人生を完全に蹂躙しようとしていた。 恵美「14歳の女の子のお尻に手も足も出ないなんて、情けなくないの?いくら練習してもそんな弱いんなら、する意味ないよね?恵美はおしりしか出してないけど、何ちゃって」。 罵倒される男の意識はすでに朦朧としており、呼吸は途切れようとしていた。 恵美「おじさんが最後に触ったのが、見たのが、女子中学生のお尻とパンティーになるんだよ?悔しい?それとも、嬉しいのかな?」。 そして、男の呼吸は、限界を迎えた。 ガクンと体全体から力が抜け、白目を剥いていた。 恵美「じゃあ、止めにしてあげるね。何だかんだで、好きなんでしょ、こういうの?キャハハ」。 男の体に力がなくなったのを、ヒップ越しに感じ取った恵美。 改めて、座り込んだ屈強な男の顔面に向かい、小ぶりなヒップを突き出し、スカートを捲り上げ、しなやかな両脚を完全にさらけ出しているその姿は、異様であった。 恵美は可憐な笑顔を見せながら、ヒップを男の右肩上付近に向かい強く突き出した。 男の顔は恵美のヒップに完全に密着しているため、思い切り右上に捻り上げられた。 ぐるん、と男の顔が回転し、グキ、と鈍い音がする。 危険な角度であった。 恵美のヒップがゆっくりと男の顔から離れていく。 何故か、男を破壊した愛らしいヒップを包むパンティーは、純白を保っていた。 女子中学生のヒップから解放されると、男はそのままガクリと崩れ落ちた。 口から泡を吹き、首は捻り上げられ、生きているのか死んでいるのかもわからないほど、惨たらしい姿だ。 ピンク色のミニスカートを捲り上げたまま、倒れた男のほうを向く恵美。 恵美「今目開ければ恵美のパンティー丸見えなんだけどな~?って、聞こえてないかな?うふふ…」。 スカートから手を離し、恵美は、14歳の美少女に倒された32歳と35歳の格闘家の姿を、可憐な容貌を保ったまま見下ろした。 恵美「バイバイ、弱っちいオジサン達。次は、もっとボコボコにしてあげる」。
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名前 ラリおじ帝国 関連住人 ラリっちゃうおじさん 「ラリおじ帝国」とは? 「ラリおじ帝国」に関するリンク 「ラリおじ帝国」に関する情報/コメント 「ラリおじ帝国」とは? ラリっちゃうおじさんは人を自殺に追い込むような中傷をおこなう「けんせい帝国」を倒すため、この帝国を立てた。 まだまだ勢力は微妙だが、けんせい帝国(犬成)を批判する住民が支持している。 けんせい帝国に不満を持つみなさんはぜひ支持してはどうだろうか。 7月29日にけんせい帝国が滅び、この帝国も自然消滅したと思われているが、一応存続はしているようだ。ただ活動内容は未定とのこと。 「ラリおじ帝国」に関するリンク 取得中です。 「ラリおじ帝国」に関する情報/コメント 別にラリオジ帝国が滅ぼした訳じゃなくね? -- ああ (2010-08-04 20 37 40) 犬成が抜けてつぶれただけだしww -- ヴィート@ (2010-08-04 20 52 02) 私の帝国はまだあるぞ!活動内容ないけど! -- らりっちゃうおじさん (2010-08-14 08 10 48) なんやこれ -- ポセイドン (2015-01-06 16 19 44) 名前 コメント
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池沼唯の海水浴(その3) 憂「ああやって、魚を釣るんだよ。」 唯「つる?つるてなんれすか?(°q°)」 憂「魚を捕まえるんだよ。」 唯「あーう?(°q°)」 唯はよくわかっていないようなので、おじさんに釣りを見せてもらうことにした。 憂「すいません、ちょっと釣りを見せてもらっていいですか?」 おじさん「いいぞー!もっとこっちに来な!」 おじさんは嫌な顔をすることなく答えてくれた。 憂「ありがとうございます!姉に釣りを教えてあげたくて!」 唯「あがとごじゃます(^q^)」 おじさんは唯を見ると池沼とすぐにわかったようだが、笑顔のままだ。 唯の姿を見ただけで拒否反応をとる人がほとんどなのに、寛大な人だ。 唯「つるてなんれすか(^q^)」 お「ここについてる針に餌をつけて海に投げるんだ。魚が餌を食べるとウキが沈むから竿を引く。そうすると、針が魚の口にささるってわけだ。」 唯「!?!?(゚q゚)」 説明を受けたが唯は何一つ理解出来ていない。 唯に釣りを説明するのは無理だろう。 そこで、おじさんは実際に釣ってみせることにした。 ウキが着水した時に憂がアッと声を出した。 憂「いけない!梓ちゃんに電話するの忘れてた!」 お「何か用事かい?」 憂「はい、友達が16時半にうちにCDを取りに来るんですよ。電話するのすっかり忘れてて。」 お「今は16時だぞ。急いで電話したほうがいいんじゃないか?」 憂「携帯はロッカーの中なんです。お姉ちゃんと戻ると凄い遅いし。」 お「なら、俺がこの子見といてやるよ。ちょっとぐらい大丈夫だろ。」 憂「うーん、そうですね・・・。」 憂はおじさんの提案は嬉しかったが目を離すとまた何をしでかすかわからない。 お「大丈夫だよ!な、お嬢ちゃん!?」 唯「あう、だいじょぶれす(^q^)」 唯は何が大丈夫かわかっていないようだが、このおじさんといれば大丈夫かなと憂は思った。 良い人そうだし、池沼唯を襲うこともないだろう。 憂「すいません、お願いしていいですか?すぐに戻ってきますので!」 お「あいよ!あんまり急ぎすぎると転ぶぞ!」 憂はおじさんにお願いし、走って行った。 唯はずっと海の中のウキを見ていたので憂がいなくなったことに気づいていない。 お「あのウキが沈んだら、この竿を引っ張るんだ。」 おじさんは唯に話しかけるが唯は聞いておらず、ただウキを見つめている。 唯「あ~~う~~( q )」 釣りとは忍耐力が必要で、釣れない時は全く釣れない。 唯は動く気配のないウキに飽きてキョロキョロすると地面に干からびている魚を見つけた。 唯「おちゃかなたん!?だいじょぶでつか!?ゆいでつよ!(°q°)」ペシペシ 唯は大切なお魚さんが倒れているので大慌て! 意識を取り戻そうとビンタを喰らわせるが全く動かない。 フグなどの食べられない魚が釣れると海に帰してあげるのだが、たまに海に帰さずに地面に叩きつけ、そのままにする釣り人もいる。 特にフグや調理に苦労する小魚が干からびていることが多い。 もちろん、このおじさんはどんな魚でも海へ帰すのだが、唯はこのおじさんが魚を殺していると思い込んだ。 唯「へんじつる!おちゃかなたん!("q")」バシバシ ボロッ 唯が思いっきりビンタをするので干からびた魚は胴辺りから千切れた。 唯「ああああああああ!おちゃかなたーん!!くっつくでつ!くっつくでつよ!("q")」 唯は千切れた魚をくっ付けて戻そうとするが、手を離す度に崩れる。 と、その時。 お「きたきた!こりゃあデカイぞ!」 おじさんの声が聞こえ、唯はおじさんの方へ振り向く。 おじさんの竿先が大きくしなり、ウキは海中へ引きずり込まれ見えなくなっている。 魚の動きに合わせて竿を上下させ、タイミングよく糸を巻く! そして、赤色の大きな魚が姿を現した! お「なかなかの大物だな!家に帰って魚拓をとるか!」 地面を転がっている魚は60cmオーバーの鯛だった。 鯛は逃げようと必死で暴れ、ビチビチと動いている。 そんな鯛を見て唯は 「このお魚さんもこの子(干からびた魚)みたいにいじめられるんだ」 と思い、立ち上がった。 おじさんは竿を置き、魚の口に入った針を取ろうと苦戦している。 喉の奥に入ったのだろう、なかなか取れないようだ。 唯は魚が捕まっている竿を無くしてしまおうと考えた。 唯「こんなのはぽいでつ!ゆいがつてるでつ!ぽいぽーい!(`q´)」 お「えっ?」 急に目の前から魚が消えたので顔を上げると魚がマイ竿と一緒に海へダイブしていた。 唯「むふーむふー!・・・あうっ!?(゚q゚)」 唯は近くにある水汲みバッカン(簡単に言うと魚を入れるバケツ。魚が逃げないように網の蓋がしてある)に入っているたくさんの魚を見つけたのだ。 今日は大漁だったのだろう、バッカン内は満杯だ。 これを見て黙っている唯ではない! 唖然としているおじさんを尻目に唯はバッカンをハンマー投げのようにスイングし投げた! ついでに、一緒に置いてある釣道具が入ったバッグも海へ捨てた。 バッカンは中に入った水をまき散らしながら飛んでいき、海へ沈んでいった。 針にかかったままの魚とバッカン内の魚たちは身動き出来なくて死んでしまうだろう。 しかし、そんなことは唯には関係なく、お友達を助けた達成感から良い顔をしていた。 唯「おちゃかなたん、ばいばーい!つかまたら、だめでつよー(^q^)」 唯は海へ向かって両手を上げ大きく左右へブンブンと振っている。 そんな後姿を見て、おじさんは唯に怒鳴った! お「おい、何てことしてくれるんだ!あの竿がいくらするかわかってるのか!?」 魚の事も腹が立ったが、1本数万円もする竿や釣道具が入ったバッグを海に投げられたのだ! さっきまでニコニコしていたおじさんが顔を真っ赤にさせ唯に迫る。 唯「おちゃかなたん、いじめた!ゆい、たつけた!ゆい、いいこ(^q^)」 お「釣ったらちゃんと食べるんだよ!楽しんで食べるから文句ないだろ!?」 唯「あう~?( q )」 おじさんは怒鳴りながら説得するが唯には意味がわからない。 怒りのせいで早口になっており、余計聞き取りにくいようだ。 お「おい!?聞いてるのか!?弁償しろ!!」ゴッ おじさんは唯が話を聞いていないのに気付き頭を小突いた。 唯「あうっ!?("q")ゆいぶった!おちゃかなたんとゆい、いじめるわるいこ!(`q´)」 お「そんなことはどうでもいいんだよ!弁償しろって言ってんだ!」 ゴスッ 謝るどころか逆切れする唯におじさんは我慢出来ず、唯のお尻を蹴りあげた! 唯「んぎゃ!む゛ひぃぃむ゛ひっ("oo")」 水着しか履いていないお尻を蹴られた唯はいつも以上の痛みにお尻を押さえながらピョンピョンと飛んでいる。 何かあるとすぐに泣き出す唯だが今の唯は「お魚さんの為にも戦うんだ!」と正義感で満ち溢れているのだ。 溢れる涙を堪えながら、おじさんに声を大にして訴えた! 唯「ぶふぅ!あやまらない、わるいこ!ゆるたない!(`q´)」 お「何がお仕置きだ!こっちがお仕置きしてやる!」 唯「あやまても、ゆるたない!の゛あ゛あ゛ぁぁぁぁ!(`q´)」ドスドスドス 唯は池沼汁を振りまきながら得意の池沼タックルを繰り出した! 唯の得意技の一つだが、一人も被害を受けたことはない。 全速力で走っても憂の速足程度のスピードなので避けるのは容易い。 それに、唯は頭を突き出し、相手を見ないでタックルするので避けなくても当たることはほとんどないだろう。 お「なんじゃそりゃ。バカにしてんのか。」 おじさんはヒラリと避けるとバババッと唯の体にしがみついた。 唯「あ゛ぁ!はなつでつ!はなつ!(`q´)」 お「悪い子には・・・お仕置きだ!」ギュッ 唯「んぎゃあああああ!いぢゃ、いぢゃい!ぐふぅぅ("q")」 なんとおじさんは唯に卍固めをしている! 唯の体はウンチやゲロの臭いが染み付いており、常に池沼臭が漂っている。 しかも、今日は大量の汗をかき体中ヌルヌルだが、大切な物を奪われたおじさんはそんなこと気にしない。 おじさんはプロレス世代であり、若い頃マネしていたプロレス技が出たのだ。 お「謝ったら許してやるよ。謝りな。」 唯「だぁぁぁ!ゆい、あやまらない!ゆい、ゆるたない!(`q´)」 お「そんな事言うなら仕方ない。ちょっとキツくするか。」 おじさんは手足に力を入れ、唯の肩とわき腹を締め上げる。 肥満で体が硬い唯には効き目抜群だ。 唯「あぎゃああああああああ!いちゃい!やめちぇ!("q")」 お「謝るまで止めないぞ!」 唯「ががが・・・(×q×)」 ドンドン締められて声が出ない唯は目の前にあるおじさんの足に気付くと噛み付いた! 得意技その二である。 お「痛っ!このやろう噛みつきやがったな!」 唯「ごほっごほっ!・・・ばーか、しーね("q")」 手加減を知らない唯は思い切り噛みついたらしく、おじさんの足からは血が垂れている。おまけに唯が知っている悪口の全てを言い放った。 お「もう許さねぇ!」 おじさんもとうとう堪忍袋の緒が切れ、片膝をつき咳き込んでいる唯へ走り出す。 お「喰らええええぇぇ!」 おじさんは唯の片脚を踏み台にして膝上に乗り上がり、すぐさま側頭部を狙い膝蹴りを繰り出した! ガッ! 唯「がばあ゛あああ!!("q")」 唯は咳き込んでいたので防御体制をとっていなかった。 腰のひねりも加わったおじさんの膝蹴りが唯の脳みそを大きく揺さぶる! 唯「お゛、お゛お゛お゛ぉぉ~("q")」 唯の脳みそはピンボールのようにシェイクされ、立ち上がろうと思ってもすぐに前のめりに倒れてしまう。 渋川剛気風に言うと景色がドロドロである。 唯は立ち上がり歩こうとしてもすぐに床が迫ってくるので訳が分からず唸っている。 しかも、どこを見ても景色が曲線を描いており、波打っているのだ。 唯「だぁっ!う゛ぅ~だあ゛あ゛ぁぁ~(`q´)」ブンブン 景色の波打ちを止めようと頭を振るが余計に景色が歪む。 唯「ふぁああああ!びげじゃーでぷ~("q")」 唯は「みえないでつ」と言ったが脳震盪のせいで上手く発音出来ない。 お「い~い具合いになってるな~♪ほれ、こっちだぜ!おデブちゃん!」 おじさんは自分に焦点が合っていない唯を見ると楽しそうに挑発した。 唯「ぎゅび、えむさちゃり!(ゆい、デブじゃない)(`q´)」 唯は豚と言われても怒るどころか喜ぶのだが、デブと言われるのは嫌いなのだ。 お「いいや、お前ほどのデブ見たことない!デブ沼!」 唯「ぷぎいい!れぶ、うわみゃい!にゅぶたぴゃい!(デブ、いわない。ゆるたない)(`q´)」 唯は少しずつ視界と言葉が元に戻っており、酔っぱらいのようにフラフラではあるが徐々におじさんに近づいていく。 お「頑張れ、もう少しだぞ!」 唯がおじさんに手を伸ばし掴もうとするが、おじさんはその手を持ち唯の背中あたりに捻る。 そして、唯の足を払い自分の体重を唯の体へあずける。 唯は片手を捻り上げられ、顔を防ぐことも出来ないまま勢い良くコンクリートの地面とキスしたのだ。 おじさんの体重も加わり、足も払われたのでヘッドスライディングのように体を反らせて顔面から着地した。 唯「ぽごおっ!?("q")」 衝撃が凄まじく、おじさんは唯の体を押さえつけていたが2、3回バウンドして、唯はその度に「ぷぎゃ("q")」と鳴いた。 お「うわ~これは痛いぞ!デブ沼ちゃん大丈夫か~?」 おじさんは唯の頭を持ち上げ、顔を覗き込んだ。 お「こりゃひで~!」 唯の顔は鼻が変な方向へ曲がり両方の穴からは鼻水に混じって血が大量に出ている。 顔のいたる所に石や釣針、餌、魚の尻尾などが刺さり、まるでヘル・レイザーのピンヘッドのようだ。 唯の太い眉毛が繋がっているように見えたが、フナムシが潰されて眉間に張り付いていただけだった。 唯「あ゛っ・・・・あ゛あ゛~・・・・あう・・("q")」 唯は痛さのあまり大声で泣くことが出来ず、小さな呻き声しか出ない。 お「これでちょっとは懲りただろ。謝るか?」 唯「・・・・・・な・・・・い("q")」 良く聞こえなかったおじさんは自分の顔を唯の顔の上へ移動させた。 お「何だって?謝るのか?」 再びおじさんが聞くと、唯は声を振り絞り答えた。 唯「ゆい、あやまらない!(`q´)」 次の瞬間、暴れ出した唯の頭がおじさんの顎へ直撃した。 お「ごえっ!!・・・やってくれるじゃねーか!」 おじさんはニヤリと笑うと唯の顔を地面に叩きつけ、回りに何かないか探し出す。 唯「はなつ!ゆい、うごけない!はやくどく!(`q´)」 唯はジタバタともがいているが、おじさんは柔道でも習っていたのか片手だけで唯の体を押さえつけている。 お「うーん、何かねぇかな~。・・・おっ!」 お「ほらよ、大好きなお魚さんだぜ~。」 おじさんは内蔵が飛び出し、まだ干からびていない魚を見つけると唯の口に突っ込んだ。 唯「ぶぐぐぐぐ・・・・う゛―――う゛――――――!("q")」 急に口へ入ってきた魚は唯の喉深くに侵入し、唯を苦しめた。 唯は何が入ってきたのか見えなかったが、おじさんの手だと思い噛み付いた。 唯「ガブッ!・・・・・む゛む゛む゛む゛む゛む゛む゛!("q")」 魚はグジュと音をたて、唯の口の中に生臭い汁を放出した。 すでに腐っており、内蔵も茶色くなり腐敗臭がしていた。 口の中に広がる生ゴミ以上の臭いと不快な物体に唯はたまらず吐く。 唯「う゛ーーう゛う゛ーーーー("q")」 お「おっと、吐かせねぇからな。しっかり飲み込むんだ。」 だが、おじさんは唯の口から溢れているゲロに気付くと両手で唯の口を塞いだ。 唯「う゛も゛ーーーーー("q")」 行き場を失ったゲロは少しだけ唯の鼻から漏れたが、まだ口の中に大量のゲロが残っている。 このままでは窒息してしまうと判断した唯の脳はゲロと腐った魚を飲み込むと決めた。 唯は何度か体を大きく痙攣させ、口の中の物を全て飲み込んだ。 唯「う゛――――――・・・(×q×)」 唯は飲み込んだことによるショックで気を失い、体中の力が抜けグッタリしている。 お「なんだ、気絶したのか。女々しい池沼だ。」 おじさんはつまらなさそうに言うと、立ち上がり唯の頭を何回か蹴った。 お「おい、起きろ!まだ終わってないぞ!」 ガスッガスッ 唯「(×q×)」 起きる気配がない唯におじさんはイライラし、唯の頭にストンピングをお見舞いした! ゲスッ! 唯「あう~(~q~)・・・ここ、どこでつか~(°q°)」 唯は気絶していたので、今までの出来事をすっかり忘れている。 しかし、すぐに蹴られた頭に痛みが襲ってきた。 唯「あう!おむついちゃい!おつむ、ががーんつる( q )」 意識を取り戻した唯だったが目の前にいるおじさんには構わず痛がっている。 そんな唯におじさんは怒鳴った。 お「おい!」 唯「はうっ!?( q )」 お「まだ殴られ足りないか?早く謝って弁償しろ!」 唯「あう~( q )」 お「聞いてんのか!?」 唯「あなただれでつか(^q^)」 もちろん唯がおじさんを覚えているはずはない。 お「はぁ!?お前なめてんのか!?」 唯「わたちはひらさわゆいでつ!18たいでつ!なかよしがっこうすみれぐみでつ!とくいなものはうんたん♪でつ(^q^)」パチパチパチ なかよし学校では初めて会う人には自己紹介するようにと教えられている。 唯が入学してから毎日、練習させられているのだ。 練習のおかげで、唯は自己紹介を覚えることが出来た。 そして、自己紹介の後は自分の特技を披露すると良いとも教わった。 唯「うんたん♪うんたん♪う゛―たん♪う゛―だー♪(^q^)」 唯はカスタネットを持っていないので自分の手を叩き、リズムに乗っている。 普段の唯はカスタネットなしだと泣き叫ぶが今は相手が怒っていることもあり、ご機嫌をとるのに必死だ。 なんとか目の前のおじさんに気に入ってもらおうと一生懸命、体を左右に動かし涎を撒き散らす。 しかし、今は自己紹介と特技を披露するには最悪だった。 おじさんは池沼から馬鹿にされていると思い、手は震え唇を噛み締めている。 先程まで怒っていた相手が(^q^)こんな顔をし、幼稚園のお遊戯以下の特技を披露すれば誰だって怒るだろう。 お「・・・・・・・・・・・。」 だが、唯はおじさんがいつまでたっても鬼のような表情を変えないので、更にうんたん♪を加速させた。 唯「う゛ーだー♪う゛んだ、うんだ♪う゛あ゛―う゛あ゛う゛あ゛♪(^q^)」 それでも、おじさんの顔は変わらない。 むしろ、その表情はよりいっそう厳しくなっている。 唯「ふぅ(^q^)」 唯は疲れたのか、うんたん♪を止め一息ついた。 唯「あなただれでつか(^q^)」 そして、落ち着いた声で尋ねた。 出来る限りのうんたん♪を披露したから今度はおじさんが自己紹介してくれるだろう。 唯はそう思っていたのだ。 だが、この言葉を聞いたおじさんからプッツンと何かが切れる音が聞こえた。 先程まで、真っ赤になっていたおじさんの顔からスーッと赤みが引き手の震えもなくなっていた。 唯「あう~?きいてるでつか?( q )」 お「あぁ聞こえてるよ。」 唯「へんじちない、おばかたん(^q^)」 お「(イラッ)・・・なぁ、良い物欲しくないか?」 唯「いいものでつか!いるいる~♪ゆい、ほちいでつ(^q^)」 お「あげるから近くへ来な。」 唯「いいもの、なんでつか?あいすでつか!?(^q^)」 お「アイスよりも良い物だぜ。」 唯「あいすほしいれす(^q^)」 お「アイスは後であげるから先にこっち来な。」 唯「あーい(^Q^)/あいすはあとれ~♪いまなにくれるれつ?(^q^)」 お「お前がアイス以外で一番欲しい物だよ。」 唯「あう~( q )あいすじゃない、ほちいもの~( q )」 唯はアイスが一番欲しいがアイス以外で欲しい物を考えた。 唯「あ゛~~~( q )」 唯は空を見上げ、口は鯉のように開き、足元に涎で水たまりを作りながら悩む。 唯「ほちいもの~( q )・・・・・・・・・はあうっ!?(°q°)」 その時、唯はこの間、憂に買ってもらえなかった物を思い出した。 豚の鉛筆削りだ。 豚の浮輪を買ってもらった時に豚の鉛筆削りもと駄々をこねていた。 もちろん、憂が許すはずはなく豚の浮輪だけ買ってもらった。 唯はその豚の鉛筆削りをおじさんがプレゼントしてくれると勘違いしたのだ。 自分の大切な物を捨てた相手にプレゼントするわけないが、唯はいつも「お利口」だからプレゼントを貰って当然と常日頃思っている。 今も上手に自己紹介出来たから、ご褒美に唯にくれる! 唯「ぶたさんのえーぴつごりごりでつか!?(^q^)」 お「えーぴつごりごり?うん、まぁそんなとこだ。」 唯「キャキャ♪ゆい、おりこーだからでつね(^q^)」 お「プレゼントあげるから早くこっち来い。」 唯「ぶたさん、いまゆいがいきまつよ~(^q^)」 「にげたらめっでつよ~(^q^)」トコトコ おじさんの罠だとは知らずに唯は大量の涎と鼻水を垂らし両手を大きく振りながら、おじさんに歩み寄る。 唯「あう~ぶたさん~?( q )おい、ぶたさんどこれす?(^q^)」 唯はおじさんに近づいても豚さんがいないので、一回も言ったことがない「おい」が口に出てしまった。 なかよし学校の男子達が唯に話し掛ける時に「おい唯豚~」と「おい」を付けて呼ぶので唯は無意識に「おい」の使い方を覚えていた。 唯からすれば「ねぇ」の感覚なのだが、知らない人から「おい」と言われれば不愉快にならない人はいない。 本当にこの池沼は人を苛立たせる天才だ。 お「ぶたさんはこの中だ。」ピクピクッ おじさんは理性を失わないようにこめかみの血管をピクピクさせながら、ズボンのポケットを指差す。 唯「そこでつね!あふぅ~♪(^q^)」 唯は早速、おじさんのポケットを覗き込むが豚さんなんていない。 唯「あう~・・・ぶたさんいないでつよ~( q )」 お「そんなのあるわけないだろ。お前へのプレゼントはこれだよ!」 そう言うと、おじさんは急に唯の頭を引き寄せた。 唯の頭を右脇でしっかり締め、後ろへ倒れこむ! 唯「あ、あ゛わ゛わ゛・・・("q")」 唯は急に足が地から離れたので慌てて上半身を起こすが、頭はがっちりホールドされているので動かない。 足はどうにかして地面を触れようとバタバタさせているが、おじさんが左手で唯の水着を引っ張り、唯の足は天を差した。 おじさんが水着を引っ張るので水着が唯のお尻に食い込み、Tバックになっている。 象の皮膚みたいにゴツゴツした、きったないケツがブリンと現れた。 唯「あ゛―――!あ゛あ゛―――――!!("q")」 いくら抵抗しても身動きが取れず視界は天地逆転している。 悲鳴をあげ、唯は手放しで逆立ちをするように頭から地面に激突したのだ。 唯「げいんっ!(×q×)」 おじさんの必殺技、垂直落下式DDTを受けた唯は数秒間、釘みたいに地面と垂直に頭から立っていた。 グラッと動いたかと思うと、唯の体は切り落とされた大木のようにドシーンと倒れた。 唯「ブクブクブク("q")」 唯は白目をむき口から泡を吐きながら、またしても気絶。 体が痙攣する度にトドのような三段腹がブルブルと波うち、唯の二重顎まで波が伝わり震えている。 痙攣のせいで唯の体は頭から爪先までピーンと真っ直ぐに硬直している。 普通、コンクリートに頭から落下すると頭が割れるが唯の石頭は頑丈で頭頂に大きなタンコブを作っているだけだ。 そんな唯を見ても、おじさんの怒りは鎮まる気配がなく、さらに追い打ちをかける。 お「また気絶しやがって!無理矢理にでも起こすからな!」 唯のタンコブはおじさんから見てもはっきりわかるぐらい大きく腫れていた。 唯の頭目掛けて、おじさんは体を沈ませ体を回転させながら地面スレスレの回し蹴り。 おじさんの水面蹴りはタンコブにヒットし、タンコブから「ペチョ」と音が聞こえた。 唯「ぼぎゃああああああああおおおおおおおああああああああ!!!!!!("q")」 タンコブを潰された唯は、ついさっきまで気絶していたとは思えない程叫んだ。 牛や豚などが殺される時でも、こんな声は出ないだろう。 唯は魚がピチピチと跳ねるように体を上下させ、地面にビッタンビッタンと打ちつけている。 力いっぱい打ちつけるので体にも釣針などが刺さるが唯の全神経がタンコブに集まっているので刺さっていることもわからない。 唯「があ゛あ゛あ゛あ゛!!おつむがーー!!ひい゛い゛ぃぃぃ!( q )」 唯は痛むタンコブを触るが、潰されたタンコブに触ると・・・。 唯「あががああああ!!いぢゃい゛――!たんこぶできてーーーるよーーー!("q")」 もちろん痛い。 唯はタンコブを押さえて痛みを和らげたいが触ると余計に痛い。 だが、唯は我慢することが嫌いであり、どうにかしてこの痛みを早く取り除きたい。 そこで、絶賛垂れ放題の涎を手ですくい、タンコブにかけ始めた。 唯「むひぃぃむひぃぃぃぃ("q")」 唯は自分の涎を頭から被り、全身からローションをぶっかけられたように見える。 唯「くちゃい~("q")いちゃくちゃい~("q")」 くさやと同レベルの臭さを誇る唯の口から放たれる涎の臭いにたまらず顔をしかめる。。バイ菌だらけの唯の涎がタンコブに効くとは思えないが、水分のおかげで熱が少し引いてきたようだ。 唯「あうう~たんこぶいちぇ~("q")」 唯はまだ自分の涎を頭にかけ続ける。ついでに鼻水も涎に混ざり、頭にかける。 唯のふけだらけのボサボサ頭が涎のおかげでポマードをつけたようにベッタリしている。病原菌だらけの唯のふけを撒き散らさずに済むので、ありがたい。 涎を手ですくい、頭にかける動作は神を拝む動作にも見える。 もしかしたら、唯は神に救って欲しくて拝んでいるのかもしれない。 唯「たんこぶよしよ~し( q )」 違うようだ。 お「さぁ~て、次はどうしようかね。」 唯「あうぅ~("q")」 気絶毎に何でも忘れる唯だが、ここまでボコボコにされては嫌でもおじさんの事は覚えている。 おじさんが唯の事を殴っているのはわかったが、なぜ殴られているかがわからない。 そこで、唯は怯えながら聞いた。 唯「う゛ぅ~なんでゆい、ぶつでつか?("q")」 お「なんでだと!?お前、自分がした事がどれだけ悪い事かわかってないのか!?」 唯は馬鹿にしているわけではなく本当になぜ殴られているか聞きたいのだ。 記憶が無いので謝ろうにも何に謝っていいかもわからない。 どうにかして伝えたいが言葉や動作でどう伝えていいのか。 頭の中には伝えたい事がいっぱいなのに池沼だから表現出来ない。 唯は頭をフル回転させながら、必死でおじさんに自分の思いを伝える。 唯「はう~~ゆい、なにかしたでつか?("q")」 お「お前、俺の釣竿投げたじゃねーか!」 唯「あう~ゆい、わからない( q )」 お「わからないだと・・・!」 唯「ゆい、ぶたれるやー( q )ぶつの、わるいこつる( q )」 お「お前は俺が悪いって言いたいのか?」 唯「あう~( q )」 お「どうなんだ?」 唯「ゆい、いいこでつ(^q^)みんな、ほめるでつ(^q^)」 お「そっかそっか。もう何言っても無駄だな。」 全く話が噛み合っていない。 おじさんは説得する気もなくなった。 しかし、唯はおじさんの口調が柔らかくなったので、丸く収まったと安心したのだ。 そして、微かにおじさんが笑った気がし、唯はおじさんに言った。 唯「ごきでんでつね(^q^)」 何度も言うが、唯は馬鹿にするつもりは全く無い。 お「あぁ俺はとーってもご機嫌だぜ!」 おじさんはニコッと微笑むと唯の肩に手を置く。 唯はおじさんが許してくれたと思い、微笑み返した。 唯「じゃ、ゆいかえるでつ(^q^)」 そう言って唯は立ち去ろうとするが、一歩踏み出したとこで腕を思い切り引っ張られた。 唯「あう?なんでつか?あいすくれ・・(^q^)」 唯が言いながら振り返るとヒュンと音がした直後、唯の首に何か太く重い物がぶつかった! おじさんは帰ろうとする唯の体を引き、振り返りきる前にラリアットをかましたのだ。 振り返っている途中で首にラリアットを受けた唯は体をくの字に曲げ、シェーのポーズのような体勢で吹き飛んだ。 おじさんのたくましい二の腕が唯のたるんだ首を綺麗に捕らえ、唯は悲鳴をあげずに地面に体を打ちつけた。 唯「っっっっっっっんがっ!("q")」 唯は自分で首を絞めるかのように喉を押さえている。 かなり苦しいのか逆エビ反りしながら顔をしかめる。 お「誰がご機嫌だってー!?」 おじさんはブリッジしながら悶えている唯の腹に飛び込みながら肘を突き刺す。 唯「ぐぼっ!?("q")」 唯は先ほどまで凸の体勢だったが、エルボーを喰らい凹の体勢になる。 お「マウントだぜ♪どうやって抜け出すかな。」 唯の上に乗っかったおじさんは楽しそうに言った。 唯「あ・・・あうぅ・・・( q )」 唯は今から何をされるか悟ったようだ。 お「頑張れよ♪」 おじさんは唯の手が動かないように自分の足でしっかり押さえ、唯の両頬を殴りつけた! お「おらおらおらおらおら!」ボコボコボコ 唯の顔には釣針などが刺さっており危険だが、おじさんは自分の拳に刺さろうが痛がるようなことはしない。 唯「あう(°q°#)あう (#°q°#)あう (#°q°##)あう (##°q°##)あう (##°q°###)」 唯は必死に抵抗しようとするが手が動かないので嫌々するように顔を振る。 しかし、両頬に次々とパンチを受け、唯の顔はトマトみたいに赤く腫れ、口はおちょぼ口になっている。 唯「あう、やめちぇ!(###"q"####)あう、やめる!ぶつやめる!(#### q ####)」 お「止めろだと!?止めて下さいだろうが!」 唯「やめる!あうあう!いちゃ!ほぺた、いちゃい!("q")」 お「まだわからんか!」 謝る気ゼロの唯におじさんは力を強める。 唯「や、やめ・・やめちぇーー!ごめんなたい!ごめんなたいー!!( q )」 お「何だって!?」 唯「ゆい、あやまる!ごめんなたい!もうちない!ぶつ、やめちぇ~(TqT)」 「ゲフォ("q")」 口の中を切ったのか、唯は血を吐き出しながら許しを請う。 ポロポロと唯の口から何かが落ちた。 唯の上下の前歯が2本ずつ折れたようで、歯を閉じても喉が見えそうだ。 お「始めから謝ればいいものを。この池沼が!」ガッ! 唯「ゴエッ!("q")」 とどめに唯の真ん丸お鼻に一蹴り入れた。 お「反省してんのか!?」 唯「あう~もうちまちぇん、ごめんなたい("q")」 このおじさんは普段は温厚でこのような暴行はしない人間だが、池沼唯の魔力に負けたのだろう。 池沼唯は殴りたくなる何かがあるのだ。 唯「ぅ~い、たちゅけてうーい("q")」 唯は口と鼻から血を垂らしながら憂を呼び続けた。 唯が助けを求めた時、憂はちょうど磯ゾーンに入った。 憂「梓ちゃんが家出る前に間に合って良かった。今度、埋め合わせしないと。」 どうやら梓と連絡がとれたようだ。 憂「お姉ちゃん、大丈夫かな。何もしてないよね。」 おじさんにお願いしたが、憂はやはり不安だった。 おじさんがではなく、唯が何か仕出かしてないかだ。 憂「万が一、海に落ちたら大変だから、さっき見つけたとこで遊ぶか。」 憂はロッカーへ戻る途中で幼児用の浅瀬で遊べる場所を見つけたのだ。 深さが1mもなく波が来ても飲み込まれることはない。 幼児用なのでお漏らししても良いようにトイレも近く、身障者用のトイレもある。 最後にそこで楽しく遊んで帰ろうと思い、憂は唯の為に豚の浮輪とアヒルさんを連れてきている。 憂「さっ、早くお姉ちゃんを迎えに行こう!」 憂は小走りで先程の防波堤まで来ると、唯が倒れているのを発見した。 憂「お姉ちゃん!?」 更に近づくとおじさんが唯にサソリ固めをきめていた。 おじさんは唯が謝っただけでは許さなかった。 唯が謝った後におじさんは唯に何に謝ったのかを聞いた。 ただ謝るだけなら猿でも出来る。 しかし、猿以下のIQしかない唯は何に謝るかなんて知らない。 謝れば大抵の人は許してくれるので謝ったのだ。 このおじさんも謝れば開放してくれると。 いつもこんなずる賢い考えしかしていない唯は面食らった。 唯「あう~ゆい、ごめんなたいちた( q )」 お「だから、何がごめんなさいなんだ?」 唯「う゛~しらないでつ( q )」 このようなやり取りがあり、おじさんはお仕置きを再開した。 きちんと何が悪いかこの池沼にわからせ、二度とこのような事をしないよう徹底的に痛めつけているのだ。 いくら池沼とはいえ、他人に迷惑を掛けるのは許される事ではない。 おじさんは今後、唯がこうやって誰かにお仕置きされないようにとも思っている。 被害者は自分だけでいい、と。 唯「びえぇぇぇーーん!いぢゃいよー!ゆい、あやまたー!("q")」 お「謝るだけじゃダメだ!自分のした事の何が悪いかちゃんと考えろ!」 唯「ゆい、なにもちてない!ばーかばーか、しーねしーね!(`q´)」 お「まだ言うか、こいつ!」ギュー おじさんは唯の体をさらに反らせた。 唯「あぎゃああああああ!!!("q")」 憂「ちょっと何してるんですか!?」 おじさんがお仕置きしていると、両手に豚の浮輪とアヒルさんを持った憂の怒号が聞こえた。 お「おーお嬢ちゃんか。ちょっとこいつにお仕置きしているぜ。」 憂「何がお仕置きですか!?今すぐ、お姉ちゃんを解放してください!!」 お「ダメだ。こいつが反省するまで放さない。」 おじさんは憂の獣のような咆哮を聞いても臆することなく答える。 唯「うーい!うーい、たちゅけて!ゆい、いちゃいよー!("q")」 憂「早く放しなさい!!」 憂は唯の助けを聞くと、躊躇せずにおじさんに回し蹴りを放った。 しかし、おじさんは間一髪の所で憂の蹴りを避け、唯から身を離す。 お「なんちゅう蹴りだよ・・・。」 おじさんは高校生とは思えない憂の蹴りにヒヤッとした。 バット2本は軽く折れそうな憂の蹴りは空を切ったが、唯を助けることには成功した。 唯「ビーーーーーーーー!ゆい、ごあかたー!うーいうーーーいーー!!("q")」 憂は唯を自分の胸に引き寄せ、頭を撫でて唯を落ち着かせる。 まるで母と子のようだ。 ボロボロと涙を流す唯を憂は優しく両手で包みこむ。 憂「お姉ちゃん、もう大丈夫だからね。」 憂は唯を慰めながら、唯の傷を確認する。 全身には色んな物が刺さっており、擦り傷も数えきれない。 顔面はおたふく風邪をひいたかと思うぐらい、赤く腫れている。 真ん丸団子鼻は潰され余計丸くなり、鼻血が滝のように流れる。 頭から腐った何かを浴びたのか吐き気を催すぐらい臭い。 頭頂には大きなタンコブがあるが熟れたトマトのようにシワシワだ。 憂「ひどい・・・。」 唯「あう~いちゃいよ~ゆい、ずとぶたれた("q")」 唯は落ち着いたようで泣くのを止め、憂の体をギュッと掴む。 憂「私が来たから心配いらないよ。ちょっとあのおじさんとお話してくるから。」 唯「やー!うーい、いなくなるだめ!ゆい、ひとりやー!("q")」 憂「この子たちがいるから大丈夫よ。それに私はすぐそこにいるから。」 憂は唯に豚の浮輪とアヒルさんを渡した。 唯「ぶたさん、あいるたん!たつけきてくれたでつね!( q )」 助けに来てくれた豚さんとアヒルさんを両手で抱き締める。 唯が落ち着いた事を確認し、憂はおじさんを見つめ静かに問いかける。 憂「なぜ、あんなひどい事をしたんですか?」 唯を抱き締めていたマリア様のような顔から一変して般若のように眉間に皺をよせ、おじさんを睨む。 お「あいつが悪い事をしたからだ。悪い事をしたらお仕置きが必要だろ?」 般若憂が出てきても、おじさんは動じない。 お「今まで色んな池沼と会ったが、あそこまで酷い池沼は初めてだ。あんなんじゃ、いつか誰かに殺されるぞ。」 憂「何ですって!?」 憂はその言葉を聞き、理性を保つだけで精一杯だった。 きっと口角が吊り上がりギラギラした歯も見えているだろう。 憂の前方の空気がグニャリと歪む。 お「そんな殺気プンプンさせちゃ話も出来ないぞ。」 さすがのおじさんも憂のこのプレッシャーには手を抜けないようだ。 憂に対抗して、目を細め無表情になり、まるで能面のようだ。 おじさんの前方の空気は歪むことはなく、ピンと張り詰めている。 憂が先に一歩踏み出した。 (その4) へ続く (その2) に戻る 池沼唯のSS に戻る (2011.08.29--2011.09.02) カウンター 今日 - 昨日 - 合計 -
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湖尻温泉をお気に入りに追加 くちこみリンク #blogsearch #technorati キャッシュ 使い方 サイト名 URL 掲示板 名前(HN) カキコミ すべてのコメントを見る 報道 【温泉】あなたが一番好きな「関東・甲信越の温泉地」はどこ?(ねとらぼ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 成分解析 湖尻温泉の86%は黒インクで出来ています。湖尻温泉の5%は犠牲で出来ています。湖尻温泉の5%は世の無常さで出来ています。湖尻温泉の2%は乙女心で出来ています。湖尻温泉の1%は海水で出来ています。湖尻温泉の1%は度胸で出来ています。 ウィキペディア 湖尻温泉 Amazon.co.jp ウィジェット ページ先頭へ 神奈川県/湖尻温泉 このページについて このページは湖尻温泉のインターネット上の情報を集めたリンク集のようなものです。ブックマークしておけば、日々更新される湖尻温泉に関連する最新情報にアクセスすることができます。 情報収集はプログラムで行っているため、名前が同じであるが異なるカテゴリーの情報が掲載される場合があります。ご了承ください。 リンク先の内容を保証するものではありません。ご自身の責任でクリックしてください。
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待機メッセージ: 見た目はSですが、本当は羞恥で感じてしまうM男です。女性にペットのように扱われて調教していただきたくて、いつも乳首やお尻を弄って一人で慰めてます…… S女性の方、どうかこんな僕を躾て下さい…… ご主人様なしじゃ生きていけない身体になりたいです。お願いします…… 閉鎖 - 閉鎖ボタンまたは480分間無会話または制限時間満了によりご利用になれません とも 部屋を閉じさせていただきます! (0 44 33) とも では、改めましておやすみなさい、夢様! (0 44 17) とも 最高のごほうびです! (0 42 41) とも ありがとうございます!! (0 42 12) とも ふぁあ! (0 42 03) 夢 ちゅ♪ (0 41 52) とも おやすみなさい! (0 41 00) とも 遊んでいただき嬉しかったです (0 40 52) 夢 いい夢みてね♪ 挨拶よろしい。おやすみなさい。 (0 40 44) とも ありがとうございました、夢様 (0 40 30) 夢 じゃあ、夢は落ちます。お尻とおちんちん気をつけて、元気でいてね、ともさん。 (0 40 19) 夢 よろしい。 (0 39 48) とも お許しいただけて、嬉しいです。ありがとうございます (0 39 42) 夢 ともちゃんはお礼の言えるマゾだから、今夜は許してあげる。かわいかったよ♪ (0 39 22) 夢 ふうん。本当はメス犬風情が見た目はSなんて逃げ場を残してたらみっともないぞ、って叱ってあげるとこなんだけど。 (0 38 46) とも 夢様、ありがとうございますぅ (0 37 38) とも 今、すごくしあわせな気持ちです (0 37 30) とも そうですね……色黒短髪なドSな見た目なので (0 37 00) とも ご主人様の前でだけメス犬になりたいですぅ (0 35 49) 夢 立派なメス犬だね。「見た目はSなのに笑」って弄ってほしかったのかな? (0 35 23) とも こんな変態なマゾ犬おもちゃにしていただいて、ありがとうございます、夢様ぁ (0 34 41) 夢 わぁ、、、へえ…。じゃあともちゃんはrippa na (0 34 18) とも お尻アクメ、大好きですぅ (0 34 02) とも おちんちんさわってないのに、ビクビクしながら射精しました…… (0 33 48) とも 夢様に気持ちよくしていただいて、お尻だけでいっぱいでちゃいました…… (0 33 04) 夢 アクメせーし、でたの?ともちゃん (0 32 31) とも 嬉しいですぅ…… (0 31 11) とも 夢さまぁ……夢様ぁん (0 30 52) とも 全身ビクビクして、はあはあ止まんないですぅ (0 30 29) 夢 よかったねぇ…イった後は甘えたいよねぇ、女の子だもんねぇ。きもちよくなれてよかったね?(なでなで (0 30 09) とも 夢様に見ていただいて気持ちいいですぅ! (0 29 20) とも おしりアクメしあわせですう (0 28 43) 夢 イったんだぁ♪ わあマゾおじさんアクメかぁ… (0 27 47) とも びくびくとまんないですう (0 27 16) とも あはあああ (0 26 40) とも しあわせえ (0 26 23) とも メスイキ気持ちいいいいい………! (0 25 58) とも あぁああああああああああああああぁあああ (0 25 17) 夢 メスイキしないとおちんちんがボンレスハム状態だぞー♪ がんばえー (0 25 08) とも あああああ!いくぅ! (0 24 59) 夢 素直なめすわんこ♪いっけいっけー♪ 1分以内にメスイキできなかったらマゾちんこ縛り上げてもらうからね (0 24 42) とも いくいくいく!お尻いきますぅ! (0 24 26) とも あぁあああ!夢様、おんなのこみたいにイッちゃうの見て下さい!見られたい!夢様に見て欲しいのぉ! (0 23 57) 夢 マゾおっさんがケツ穴をディルドで擦っていくとこ、みてみたーい失笑 (0 23 23) 夢 えっ、お尻でイけちゃうんですか?イっちゃえ♪イっちゃいな、とも…♪ (0 22 58) とも メスイキしちゃう!メスイキしちゃう! (0 22 43) とも そんな許可いただいたら、本当にいっちゃう!本当にいっちゃいます! (0 22 10) 夢 ふぁあ…ってかわいいですねー笑 (0 21 32) とも あぁあああ……! (0 21 28) とも ふぁあ……おちんちんとお尻切ないぃ…… (0 21 14) 夢 とものケツおまんこ、画面越しに夢に聞こえるくらいぐちゅぐちゅしてー (0 21 13) 夢 はい、じゃあおちんぽは放置でお尻イキして (0 20 53) とも ひゃあ…あ……先っぽと玉、ゾクゾクします (0 20 30) とも あぁぁ……わかりましたぁ (0 19 34) 夢 はい、30、29、28 亀頭しっかりごしごししてー (0 19 10) 夢 あーきもちよくなりすぎだよ…今から30数えながら亀頭と玉袋だけ揉んで。竿なし、お尻ぎゅっとさせるのもだーめ。 (0 18 56) とも ご主人様の前でだけ、おんなのこになりたいですぅ……! (0 18 31) とも おっきいの入ったお尻とおちんちん、両方気持ちいい……! (0 17 57) 夢 動いちゃうんだー笑 おんなのこだねぇ… (0 17 18) とも おちんちん触るたび、お尻の奥がぐにゅぐにゅ動いて気持ちいいですぅ……! (0 17 02) とも ひぁぁあ……おちんちんビクビクしちゃう…… (0 16 11) とも はい、夢様……動かすのやめて、おちんちん触りますぅ (0 15 23) 夢 でもディルド動かしちゃだめ…… お尻でせつなく、ディルドおおきさ、味わいながら、おすちんぽ慰めな? (0 15 18) とも あぁぁ…… (0 14 37) 夢 ディルドおちんちん、お尻に挟んだまま、おちんぽ触ってみていいよ?♪ (0 14 37) 夢 あちゃーもうね、はい、ディルド動かすのやめやめ。 (0 14 10) とも でも、お尻だけでも気持ちよくなっちゃうぅぅ……! (0 14 10) とも おちんちんヌルヌルですけど、夢様の許可がないと擦れないですぅ! (0 13 41) とも 前立腺擦るの気持ち良くて止まらないですぅ! (0 12 57) 夢 えっちなお汁からめて、勝手にマゾちんちん扱いたりしてるんじゃない? 今のともはただのマゾ犬じゃなくてメス犬なんだよ?おちんちん扱いたりしたら、はしたないよ… (0 12 34) とも いいですぅ!ご主人様の前でいっぱい恥ずかしいメスになりたいですぅ! (0 12 10) とも お尻大好きですぅ!お尻かき回すの気持ちいい変態なんですぅ……! (0 11 23) 夢 メス声あげちゃって笑 ともちゃんますますおんなのこになっちゃうねー? (0 11 16) とも いっぱい漏れちゃいますぅぅ (0 10 35) とも 透明なお汁が糸引いて止まらない…….! (0 10 20) とも はい…!いっぱい出し入れしますぅ! (0 09 52) 夢 あっははw 肌色おちんちんディルドで、ちゃんと前立腺擦って、お尻の穴めくりあげてね? (0 09 17) とも やあぁ……蔑んだ目で見ていただいてると思うと、メス穴ビクビクしますぅ! (0 09 11) とも 吸盤ついてて、16cmぐらいの長さで、5cmぐらいの太さの肌色のおちんちん型のディルドですぅ……! (0 08 26) 夢 なーんだとろとろじゃん。ディルドで肛門掘られてえっちなお汁がでるおじさんって…はぁ… (0 07 57) 夢 メス穴ねぇ笑 性欲マゾは手間要らずだなぁ(笑。 (0 07 02) とも 奥までいれただけで、おちんちんから透明なお汁がいっぱい出ちゃいました…… (0 06 53) 夢 へーどんなディルドにケツ穴掘られちゃってんのぉ? 夢しりたいなぁー (0 06 23) とも 気持ちいい……! (0 05 49) とも 奥までゆっくり入れるだけでゾクゾクします……! (0 05 14) とも おっきいディルドが僕のメス穴に入っちゃいます…… (0 04 39) とも ありがとうございます! お尻にディルド入れますぅ! (0 04 06) 夢 あはは、がんばれ (0 03 33) とも 夢様の許可なく入れたりはできないです…… (0 03 32) 夢 いいよ、おっさんのマゾ犬アナル、ディルドで思い切りばかばか掘り抉ってぐちゃぐちゃにしちゃいな 夢の代わりにね笑 (0 03 25) とも 前立腺擦って、お尻で気持ち良くなって射精するとこ見ていただきたいですぅ (0 03 10) 夢 勝手にディルド入れちゃうバカマゾだったかと思っちゃった、我慢してるんだねぇ… (0 02 41) とも 夢様、恥ずかしいマゾ犬アナルに、ディルドを入れさせてください…… (0 01 48) とも お尻かき回されたくてたまらかいですぅ (0 00 51) とも お尻、ローションでぬるぬるになって物欲しくてヒクヒクしてます…… (0 00 32) 夢 変態おじさんのオナニーに付き合ってあげる優しい間抜けなSに感謝することだね。ほらほら、アナルどうなってんのー (23 59 41) とも 嬉しいです!いっぱい見てください! (23 59 40) 夢 あはは、夢そういう変態と触れ合ったことないんだよねー。いいよ。みせて。夢ちゃんと見るから。 (23 59 06) とも お尻にエッチなディルド入れてぐちゃぐちゃにして、お尻の奥の気持ちいいとこかき回して全身ビクビクしちゃうとこ夢様に見ていただきます! (23 57 12) とも ありがとうございます、夢様 (23 55 53) 夢 これからどうするのか、どうなっていくのか…文字にしてごらん。まぁ待っててあげるよ。準備しながらだし。 (23 55 20) とも もちろんです、今道具取り出して準備できました (23 54 28) 夢 で、今はどこまで順簿できてるの?チャット打ちながらだけど夢を待ちぼうけさせるのはなしだよ? (23 53 34) とも はい!みっともない姿見ていただけるの幸せです! (23 52 32) 夢 精々、みっともない姿になって夢にぐちゃぐちゃにしたいと思わせてね (23 51 04) とも 許可を下さりありがとうございます! (23 51 00) とも いっぱいぐちゃぐちゃにして下さい、夢様! (23 50 08) とも はい!道具取り出して準備します! (23 49 45) 夢 夢もちょっとはともの体で楽しめそうな気がしてきたよ。じゃあお尻ぐちゃぐちゃにする準備しなよ、私が、夢が許可してあげる。 (23 48 57) とも あぁ……ありがとうございますぅ (23 48 35) 夢 よく言えました。おじさんの毛を撫でてあげるよ。夢優しいんだ(なでなで) (23 48 09) とも 夢様、恥ずかしいオス犬の僕を、全身メチャクチャにして下さい。乳首もアナルもおちんちんも、全身発情しちゃう変態です。切なくてたまらない変態マゾに気持ち良くなる権利をお与えください……! (23 47 09) 夢 夢様に楽しんでいただけるようにって欺瞞の気がするよ。自分がどうなりたくてこの部屋立てて、何を請おうとしているのか、おちんちんピクピクさせるまえにマゾおじさんの頭ふりしぼってちゃんと答えてほしいな (23 45 59) とも はい、そうです…… (23 45 04) 夢 気持ちよくなりたいんだよね?ネットでふって湧いた年下の娘におもちゃにされてさ。 (23 44 38) 夢 違うよね笑 私に楽しんでもらえるように?違う気がするなぁ (23 44 18) とも はい!夢様に楽しんでいただけるよう、恥ずかしいオス穴ぐちゃぐちゃにします! (23 43 33) 夢 自分の立場を弁えるつもりがあるなら、画面のむこうで全裸になって、夢に何されたいかいいながら土下座しなさい。 (23 42 25) とも 嬉しいです。おもちゃなんて、素敵な身分です (23 42 16) 夢 じゃあさ、女の子みたいにえっちな穴、夢に見られながらぐちゃぐちゃにしていこっか。 (23 41 42) 夢 夢、えっちなおじさんは好きじゃないけど、えっちなバカマゾなら許せそうかな。おもちゃとしてね。 (23 41 25) とも ご主人様に楽しんでもらうのがペットの役目ですから (23 40 09) とも ありがとうございます。そう言っていただけて嬉しいです (23 39 18) とも おちんちんはもう濡れちゃって、お尻もヒクヒクしちゃってます…… (23 38 55) 夢 それがわかってない不良品がいるんだよ。ともはいいわんこになれそうな、みっともない性欲マゾおじさんだね (23 38 36) 夢 今は切ないおちんちんと、バカんなってそうなお尻、どうなってんの? (23 37 51) とも はい、ご主人様の命令は絶対ですから (23 37 49) とも 切なくて、はしたなく発情しちゃってます (23 37 23) 夢 うん。マゾはSのおもちゃだから。ご主人様の命令なら、仕方ないよね。 (23 37 17) 夢 そんな恥ずかしい格好でお尻に刺激ほしがるなんて…おちんちんが切なすぎて性欲ばかになっちゃったんだねぇ。 (23 36 28) とも 恥ずかしいオス犬ですみません (23 36 08) とも ご主人様の命令なら……とは思います (23 35 32) とも 男性の本物に興味は無いですが…… (23 35 10) とも 吸盤で壁にディルドくっつけて、ご主人様に見ていただいて楽しんでもらっているのを想像したりしてます (23 34 33) 夢 えっちな39歳のオス犬かぁ。性欲でおかしくなって本物のおちんちんほしくなっちゃったりしない?それ (23 34 21) とも 気持ちいいとこに当たるように出し入れしてます…… (23 32 45) とも お尻はディルドとか入れて、 (23 32 24) とも 乳首はローションつけた指でいっぱい擦ってます (23 31 50) 夢 一人で乳首やお尻を慰めてるんだっけ?何を使って、どうやってしてるの? (23 31 00) 夢 ふうん。 (23 30 37) とも 嬉しいです^^ (23 30 31) 夢 お礼を言えるのはいいわんこだよ。 (23 30 26) とも ありがとうございます (23 30 06) とも こんばんは (23 29 53) 夢 入っちゃった。こんばんは。 (23 29 44) おしらせ 夢(女)さんが入室しましたので、このチャットルームをロックしました。 (23 29 26)
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SSその3 「フゥーハッハッハァー助手くゥん! 彼かね? 彼が身の程知らずにも私たち雪村ラボに潜入した愚かなスパイかねぇ~!」 「その通りですドクター。クックック、我々も侮られたモノですなァ……いや、ここはちょうどいい被験体が手に入ったと喜ぶべき所ですかな?」 町外れの小さな工場、雪村ラボ! その作業場に狂気のマッドサイエンティスト(二重表現!)の哄笑が響いた! 彼女たちの前には……おお、何ということか。後ろ手に縛られ、捕えられた少年が一人! ああ、近隣にも親しまれている町工場は、ついに世界征服をもくろむ秘密組織の素顔を露わにしたのか!? いたいけな少年は、あわれラボの非人道的実験の犠牲になってしまうのか? 未成年略取は七年以下の懲役だが、加害が併合するとどれだけの罪になるかわからんぞドクター! 「う、ううう……」 捕えられた少年、白名楽飛人(らびっと)――シロナは、すっかり怯えきっていた。 目に涙さえ窺えるその視線の先には「いや普通に警察でしょ」「むしろ今社会的にヤバイのは我々では?」「今日アイカツ最終回なんでもう上っていいっすか」「なにおう!」などと喧々諤々のラボ職員たちがいる。 「さてとだ」 まとまらない職員を置いて、ラボのリーダー格とみられる研究者――Dr.雪村こと雪村詩織はシロナの頭をがしりと掴み、ぐふふと凄んだ。異様に長い舌まで出てる。 「まあどんな結論が出るとしてもだ! この雪村ラボを舐めた落とし前はきっちり払ってもらうよ~ん? ただで帰れるとは思わないことだねぇ~~~!」 「ひ、ひいいい~!!」 震えるシロナ! 無慈悲! (おじさん! ごめんなさいおじさん――!) 懺悔! だが時計の針は戻らない。果たしてこのままシロナは狂気のマッドサイエンティストの、実験の露と消えてしまうのか! それ以前に今や夕方も過ぎ、そろそろ夜である! 未成年のシロナは今日中に家に帰ることが出来るのか(帰っても一人だけど)。 時間的にお腹もすいてきた! 危うしシロナ、どうなるシロナ――! 時はグロリアス・オリュンピア2回戦、第△試合前日! 試合開始まで約16時間のことである! 〈一〉 五日前、都内某シティホテル。 澪木祭蔵は、一人デスクに着いて己のパソコンと向かい合っていた。 『――はい、一回戦は相手が相手でしたので結果的にやむを得ない部分はありましたし、今回に限っては貴方の私物についてとやかくはいいませんが。今後ああいった物の使用は、出来れば控えて頂けますよう。あの程度ならこちらの始末も大した手間ではありませんが、フォローとて限界はありますので……』 「ンもう、悪かったわよ。これからは気をつけるから……」 先日の第一回戦について、謝辞も早々に繰り出された陣内の小言に平謝りするしかない澪木。私人としても公人としても、所持があってはならない手榴弾の使用についてである。厳密な意味での警官ではないとはいえ、警視庁預かりの身分も痛し痒しだ。 「――それでね、陣内さん。今日の連絡の件だけど」 「……はい。察しはついてます。一回戦を勝ち抜いた参加者についてですね?」 澪木祭蔵の参加動機は、本来この大会を観覧する国賓たちに対する、秘密裏の警護である。一回戦はその守るべき総理大臣が相手というイレギュラーが発生したが、勝利することで、逆に不確定要素のある大会から穏便に護ることが出来たとも言える。 『最も危険と思われた参加者は、捜査一課の徒士谷警部補が排除してくれました。しかし……』 陣内の考えることも、同じであった。二回戦に勝ち上がったメンバーに、警戒すべき相手がいないとも限らない。事にこの大会においては、勝者とはそれだけであらゆる予断が許されない者たちだ。 モニタに映っているのは、ウェブに接続された三つのウィンドウ。 一つ目は秘匿回線によるオンライン通話ソフト、現在使われている公安へのホットライン。二つ目はG・O(グロリアス・オリュンピア)スポンサーの一つである、大手映像制作会社による一回戦各試合の公式配信動画。そして三つ目は。 「ちょっとね、気になるヒトがいるの。“血染めの野菊連続強姦事件(ブラッディーデイジー)”。私が警察に来る前だけど、陣内さんなら覚えてるわよね」 『……警視庁の現場を経験した者で、“奴”を知らぬ人間はいないでしょう。今や管轄が違いますが、私も刑事部時代は苦々しく思ったものです』 陣内は、その事件名だけで澪木の言わんとすることを理解した。そして、それが示す者も。 三つ目のページ『SCP財団』。 英語圏発祥の、架空の団体による活動報告書の体裁を取ったオカルト・都市伝説創作サイトである。 読者を魅了する要素に事欠かないページであるが、創作サイトである以上、その多くは事実とは何ら関係のないフィクションである。 しかし。 恐るべき魔人能力が跳梁し、人知を超えた魔人技能体系が跋扈するこの世において、その報告書の中には少なくない割合で本物が実在する。 “SCP-62023‐JP モブおじさん” 彼の存在は、噂や都市伝説などではない。 過去起こった様々な連続強姦事件。不自然なまでに容疑者が浮かばず、そも告訴すらされていない事件の数々だが、それらの状況証拠は、何者かの存在をはっきりと示唆している。 表立って公言する者はいない。しかし警視庁の人間にとって、彼は二十年近くも前から密やかに、しかし確信をもって語られる凶悪犯なのだ。 澪木の属する生活安全部は、部署としては少年犯罪、経済環境事犯など、地域の防犯保安活動全般を手掛ける。その中には、間接的とは言え性犯罪に係る安全対策を手がける対策室も存在する。 今も時折り起こる、被疑者不明の強姦事件。 例によって告訴されず、捜査に踏み切られることもない。だがそこに起こる事象は、この『モブおじさん』のページと奇妙な一致を見せる。 「外見と名前だけを真似た、ただの賑やかしならそれでいいんだけど……この能力にこの戦法(スタイル)、どうにも不吉なのよねえ……」 そして参加者の中、その名で持って勝ち上がった一人の中年男性。 ……もし、本物の“モブおじさん”がこの大会に参加しているのなら。それが勝ち上がったのなら。そこでもし招待者に公に出来(・・・・)ない事例(・・・・)が発生してしまったら? 現段階ではまだ確証のない空想ではあろう。だが世界の対日感情は勿論のこと、フェム王女に対し、万が一にも危害が及んではならない。 「陣内さん。私ね、ちょっとアテがあるの。一応だけど、明日から動いてみるわね。もしかしたら公安さんにも何かお願いする事態があるかもしれないわ」 相手は変態は変態でも、警視庁の眼を十数年以上も欺いてる弩級の変態である。しかし、部署の風通しがいい今、グロリアス・オリュンピア開催期ならば、思わぬ所から尻尾を掴める展開があるかもしれなかった。 澪木のPCモニタには、一回戦における豪華客船の試合が流れている。 画面の中では、童貞男と結合したモブおじさんが激しく腰を上下させていた。 ◇ その二日後。都内某中学校。 三月も終盤に差し掛かり、寒さの中に緑の芽生えを感じさせる早春の日、シロナはこの晴れた空と同じく、明るい足どりで職員室の扉を叩いた。 「おーじさ……じゃなかった、先生、おはようございます!」 「おお、おおシロナくん……おはよう。ハハ、何だか久しぶりな気がするな……」 独り書類整理をしていた茂部が、にこやかにシロナを迎える。こうして直に顔を合わせるのは、およそ十日ぶりだろうか。シロナは、そんな茂部が少しやつれたようにも見えた。 「先生……はは、そうですね……」 「フフッ、おじさんでいいよ、今は誰もいないからね。学校では先生と呼んでもらう所だが……イケないことをしてるようで興奮するだろう?」 茂部が、鼻に人差し指を当てる「秘密」のポーズで言う。似合わぬ仕草だが、これは少しでもシロナの心配を解きほぐす為だろうか。事実、この日は春休みで、学校に訪れているのはごく少数の生徒と用務員を除けば、茂部だけではあったのだが。 「先せ……ううん、わかりました、おじさん! じゃあ早速、オリュンピア部顧問として、練習を見てください!」 「おいおい、顧問になるとは言ったけど、まだ部としても発足してないだろう? 全くしょうがないなぁ」 不安を振り切るように明るく手を引いたシロナに、茂部は口ではぼやきつつも、嬉しそうに続く。今日は春休みの直前に、茂部とシロナが電話で打ち合わせた約束の日だった。 ――グロリアス・オリュンピア一回戦を勝ち抜いた茂部であったが、その余りに汚い戦い方は、動画やSNSを中心に、瞬く間に世に広まった。 躊躇なく男性をレイプせんとし、それが無理と判断するや相手の股間を自分の尻へと結合して倒す。会場ですら罵声で持って迎えられたその姿は、無論、その外でも多数の人間の侮蔑と嘲笑の的であった。 そして、それは日常的に茂部と接する学校の教師や生徒にとっては、ネットの中のコンテンツではなく――。 魔人の中には、その能力と極限にまで研ぎ澄まされた性技を用い敵を打破する「淫魔人」と呼ばれる者も存在する。しかし、本来被差別者の魔人であると同時に、職場ですら陰でバカにされている茂部である。そのような魔人の一種として市民権を得られるはずもない。 まず、茂部の授業は全く成り立たなくなった。茂部は担任こそ持っていなかったが、軽い学級崩壊状態だ。学校は一部の保護者による猛烈な抗議を受けたし、同僚の教師たちも、腫れ物に触るような態度である。ついには遠回しな謹慎勧告まで出されるほどだ。 茂部は性犯罪者ではあったが、少なくとも試合のルールに違反した訳ではない。それでも、である。 茂部は厳しい対応に曝されながらも、堪(こた)えてはいなかった。覚悟は出来ていたし、迫害されるのも初めてではない。これも世界へ復讐しようとする自分に降りかかる、さらなる復讐の一形態であろう。ならば、耐えられる。目的のため、耐えられるのだ。 しかしである。 ある日、シロナが保健室で治療を受けていた。茂部がそれを目撃したのは偶然だったが、聞けばシロナは、クラスで嘲われ続ける茂部の状況に我慢できず、彼を庇ったというのだ。シロナは魔人だが、身体能力が高い方ではない。その結果、傷を負った。 クラスでも浮き気味な元不登校児である。このままでは、シロナの立場はさらに悪くなるだろう。今でさえ学校の裏掲示板に、やれシロナはモブの愛人だの、極太尻穴ザーメン野郎だの中傷されている始末である。奇しくもそれ自体は真実であったが。 ここに至って、茂部はついに自主謹慎を受け入れた。自分が責められるのはいい。しかしシロナにまで塁が及んでしまっては、何のための戦いか分からない。 春休みを迎える、数日前のことであった。 ――……。 「いっちにっ、いっちにっ。ふぁいおー、ふぁいおー!」 グラウンドに、ランニング中のシロナの声が響く。春休みになれば、生徒の目もなくなる。そこで会おうと提案した茂部にシロナが切り出したのが、この学校での練習である。学外に出かけてもよかったのだが、シロナはやはりそういった時の行先は『わからない』のだという。 茂部は、そんなシロナを穏やかな目で見つめる。 シロナ自身は、この気休めにもならないだろう部活ごっこでも、楽しそうだ。ならばいいかと茂部も思う。 ……もうすぐだ。もう少し勝てば、彼を本当の意味で救ってやれる。今までシロナは、当たり前の幸せすら享受できず虐げられてきたのだ。せめてこれからは、人並みの青春を謳歌できなければ嘘ではないか。 茂部は自分を鼓舞した。そうだ、その為に次の試合も絶対に――。 「――おじさん。おじさん?」 「っ! お、おう? はは、なんだいシロナくん。ごめんごめん、おじさんちょっと聞いてなかったよ」 しまったしまった。物思いにふけっていた。今日は彼に付き合うと約束したのだ。 「……はい、ランニングが終わったので、次は何か型を教えてください! おじさんの知ってるやつでいいんで」 「おじさんの知っているの……う、うーん和姦道はおじさんも独学だしなあ。そもシロナくんに教えるのは躊躇われるし……」 考え込む茂部を、シロナは見つめている。茂部はその視線に気づかない。不安と心配以外の何者でもないその視線に。 自分のためにおじさんに苦労を背負わせてしまっている。試合で傷を負って、仕事場でも余計な波風に曝させて。 茂部が少なからず心労を背負っていることは、今日のシロナから見ても事実であった。そして、自分もこのおじさんの力になりたいが、何も出来ない。これも事実であった。 シロナがそんな気持ちを抱えつつも、その日は概ね穏やかに過ぎて行った。 第二回戦の対戦相手と戦闘地形が発表されたのは、翌日のことだった。 ◇ 二日後。試合前日。 シロナは都心から離れたローカル線に揺られていた。目的地たる町外れの工場、雪村ラボは、次が最寄駅だ。 今この場にいるのは、何より、自分もモブおじさんのために何かしたい。自分のために傷つくおじさんを少しでも助けたい。その気持ちゆえだ。 偵察。 シロナが彼なりに考えた結果のサポートがこれだった。おじさんに、有用な情報を持ち帰る。少しでも、おじさんの傷を減らすために。 先日発表された新たな対戦表も、彼の決意を後押しした。 雪村桜(初号機)。モブおじさんの二回戦対戦相手の一人。彼女はもう一人の澪木という人(何たって総理大臣との喧嘩に勝ってしまったのだ)に比べれば、組し易そうに見えた。……これなら、ボクでもどうにかなるかもしれない。 雪村ラボの公式サイト(公式サイトである!)から、住所はすぐに分かった。何たって参加者プロフィールにすらURLが載っている。試合まで時間もない。善は急げであった。 ……おじさんには伝えていない。言えば止められるに決まっているからだ。でも、自分はもう何も出来ないのに耐えられない。 駅に降り、いよいよ敵地にやって来ても、その心は変わらなかった。 眼前には、近隣でも評判の町工場、雪村ラボ。 怖くないと言ったら嘘になる。だが自分の行動如何で、もしかしたらおじさんの勝利すら変わるかも知れない。 シロナは勇気に燃えていた。 ◇ ……もうお分かりだろう。 こうして、うっかり者のシロナは雪村ラボに捕えられてしまったのだ! 「クックック~愚かだねえ! まさか入り口前で、帰宅途中の桜に気付かないとは! アイカメラで様子が筒抜けなのに、不審人物丸出しで長話とはァ~!」 「あーっ! お母さんまた試合以外で勝手に私の眼覗いて! やめてって言ったじゃない!」 雪村詩織がシロナの頬をつつく。そうである! ド素人のシロナに、思いつきで偵察など出来るわけなかったのである! 「ヒヒヒ傑作傑作、桜の喉の通話マイクで、私が怒鳴りつけてやった時のこいつの顔ったらァ~! 『あ! い! う! え! お!』」 「『あ! い! う! え! お!』……もーっ!! そのマイクもやめてって言ってるのにーっ!」 「ううううう……」 時刻はもう20時を過ぎている。携帯も没収されてしまった。ハンディマイク片手に遊んでいるドクターを前に、シロナは最早泣くことしか出来ない。おお不甲斐なきシロナ! 彼の末路は最早決まったも同然か! 「……で、だ。何者だい? 表向きは普通の町工場だし、見る物なんかないはずなんだがねえ。何のスパイだい? や、昨日の今日だ。分かり切ってるけどね」 雪村詩織が、じいっとシロナを見下ろす。 ひっとシロナの身がすくむ。もうだめだ。隠し通せるわけがない。ここでボクは正体を暴かれて、ひどい目に合される。ひょっとしたら、それだけじゃすまないかもしれない。 ……ごめんなさい、おじさん。助けようと思ったのに、足を引っ張ってしまった。 自分が嫌になる。でも、それでも……最後の抵抗だけは、試してみよう。 シロナが上を向いた。 「……ファンです」 「ファン?」 「そうなんです! ボク前から雪村ラボに憧れていて! ほら、すごくカッコいいメカとか兵器とか、たくさん造ってるじゃないですか! で、最近公式HPがあることを知って! そしたらもう、居ても立ってもいられなくなって! 一度でいいから生雪村ラボを拝見したくなっちゃったんです、はい!」 一気にまくしたてる。あっけにとられたような詩織だったが、ややあって。 「……ク、ククッ。クックック! ファンか。そうかファンかァーッ、アッハッハー!!」 狂笑。 ……こんな風に笑う大人の行動を、自分はよく知っている。次の瞬間すごく真面目な顔で自分を殴りに来るのだ。ニセモノだった、父がそうだった。 諦めが、シロナの心に満ちる。おじさん――。 「よく来たね!」 「へ?」 「いやぁー君は運がいいよ! 今ね、うちのスーパールーキー兵器、桜が実地で軌道テスト中なのさ! 知ってるだろう? 日本中が熱狂するグロリアス・オリュンピアだよ? 全くもうー! そうなら最初から言えよこのこのー!」 「え、えへへーそうだったんだぁー。うふふ」 「なんだなんだうちのファンだって?」「マジかよ」「おいアメちゃん食うか」 肩パン! 桜も嬉しそう! 上手く行ってしまった。これにはシロナもビックリだ。 しかし、ある意味では当然と言えた。 雪村ラボは、零細秘密結社だ。人気という物に、ずっと餓えていたのだ! ――この後、シロナは夕飯をごちそうになり、泊りがけで雪村ラボのメカについて語られ、薄氷を踏む思いで話を合わせる羽目になるのだが、それは割愛する。 「ねえ、シロナくんの家族って、どんな人なの?」 「……か、家族?」 「うん、私、家族って、うちのお母さんとラボの皆しか知らないから……」 「そう、ですね…………うん……」 「シロナくん?」 「いや……優しい人、です。ボクのためにすごく傷つきながら、でも頑張ってくれている……ボクも、その人のために何かがしたい……返したい、んです…」 「そうなんだー」 ただ、久しぶりに一人ではなく、おじさんと二人でもなく、騒がしい食卓で囲んだ夕飯は、決して嫌な物ではなかった。 ◇ 試合当日、開始時間前。 「シロナ……どこ行ったんだシロナくん……!」 控室で、茂部は憔悴に襲われていた。予選の頃から自分についてきていたシロナが、今日はいない。 あれだけG・Oに熱を上げてて、しかも茂部と自分の二人のための戦いだという事も理解している筈だ。それが連絡もよこさず、全く姿を現さないなんてあり得るだろうか。 電話をかけても出ない。朝早くに彼の宿泊先に寄ってみたが、誰もいなかった。前日から帰って来てない可能性もある。一体何があったんだ――。 実際の所、シロナは遠く離れた雪村ラボにいる。ファンならぜひ見て行けという事で、帰ろうとするシロナを半ば無理やりモニター室で特別生観戦に招待しているのだ。 「モブおじさん選手。時間です、支度を」 「ひぇっ! ふぁ、ふぁい!」 係員の呼び出しに声が上ずる。だが、最早茂部も出ざるを得ない。この不安で乱れる心を隠して『モブおじさん』として戦わなければ。 (シロナくん――!) 二回戦が始まる。 〈ニ〉 「見! つ! け! たーっ!!」 灰色のオフィスビル街の通りを、桜色の翼が飛翔する! 鳥か? 飛行機か? いいや、雪村桜(初号機)だーっ! 「ふぎぎぎぎぎぎさくさくさくさくーーーーーーー!!」 「へえええ……元気がいいねえー……!」 風圧でもの凄い顔になりながらすっ飛んで行く桜を目に、モブおじさんが不敵に笑った! 試合開始からまだ三分も経っていない。ここは通りに面したビルの20階である! 今立っている広々としたオフィスに転移されて早々、MOBの『世界』による隠形を展開しようとしたモブおじさんだったが、通りに転移された桜は辺りを把握しようと桜七大兵器『桜WING』でTAKE OFF! 何という不運、勢い発見されてしまったのだ! 「うぎぎぎぎぎぎがーーーーー!!」 しかし酷い顔だ。いや、音速を超える速度に生身で耐えているのだから当然だろう。これぞ常に可愛くいたい乙女と相性最悪、しかし便利さには抗えない、乙女のジレンマアームズ! 切り離してビッグなカッターにもなるぞ、桜七大兵器・五のα『桜WING』! これには雪村ラボの面々もそっと表情筋運動の伝達センサーを切る。Dr.雪村も観て見ぬふりだ。記録として数値データにさえ残って入れば十分。思春期の少女の繊細な気持ちを慮る親心が、彼らラボメンバーにも存在した。 シロナだけが、マイクから流れる壮絶な音声にあわあわと慄いているだけだ。 戦闘領域ギリギリまでカッ飛んだ所でUターンした桜が、モブおじさんのオフィスに迫りくる。その眼が紅く光った! 危険を察するモブおじさん! 「ヒッ……」 非人道兵器『桜レーザー』! 桜の眼球から放たれた光線は窓ガラスを貫通、右から左に振られる頭の動きに従い、モブおじさんのオフィスを真横に溶断する! 「いいいいい痛い痛い痛いぃーーーーーっ!!」 一瞬だけではない、断続的な照射による桜レーザーファン! これは中々の大技だ。しかし桜レーザーは眼球に耐えがたい激痛をもたらす非人道的兵器では? どういうことだ? 見ると雪村桜の両手に握られているのは……弁当の醤油大きくしたような形状のスポイト! それを両目に差しながらレーザー撃ち続けているのだ! これこそが桜七大兵器の六! 雪村桜の機体に対し目薬にも潤滑油にも接着剤にもなる“良心から最も遠い”恐るべき兵器『桜エイド』! これで眼を酷使ししがちな現代桜もおめめパッチリ、潤いと栄養補給にオススメな優れものだ! ちなみに見た目は木工用ボンドに超似てる。 消耗を抑えて傷も治せるのに、なぜ良心から遠い恐るべき兵器なのかって? ノンノン! 「ああああああ痛い痛いうわーん目がー!!」 痛みは据え置き、ポリゴンショックもそのままだ! 桜に対し苦痛を強い、乙女の尊厳をかなぐり捨てる様な桜ヘッドねじ切れ案件を乗り越え、なお桜を戦場に縛り付ける! これが良心から遠くなくてなんだと言うのか! ☆ ☆ ☆ 「ううう桜……!」「すまない桜……」「仮装通貨さえ無事だったら……!」 ここは雪村ラボ! そう、雪村ラボも泣いている。彼らもつらいのだ。愛する桜の性能をフルに発揮するために与える、のぞまぬ苦痛……悲しみの連鎖……世の矛盾……世界の歪み……! 「え、ええー……?」 シロナもドン引きである。なんだこいつら……。 ☆ ☆ ☆ 「ふひひひ……参ったねえ。でも……屈服させがいがあるよぉ~!」 溶けたプラスチックや燃える書類による煙の中、ベチャアアと舌を出すモブおじさん。レーザーは当然、《MOBの世界》でシャットアウトだ。無傷! 両手をニギニギと卑猥な形に蠢かせ、桜の突撃を迎え討つ! 「和姦道強引系奥義――」 その時である! 今まさにビルに突入せんとした桜の頭上を、影が舞った。 「え――」 それは屋上に固定した自前のフックロープを握り、ビルの壁面を駆け下りて来た澪木! 一瞬気を取られた桜に、直上から容赦ない蹴りを叩きこむ! 「きゃあああああ――……!」 錐もみ回転しながら地面へと落下する桜! 澪木はそのまま身を翻し、モブおじさんが待ち構えるオフィス内へと転がり込んだ。 「チャオ。ご機嫌いかがかしら茂部先生?」 「…………あれあれぇ? ぐふっ、いい所を邪魔してくれちゃったねえ……君が代わりになってくれるのかなあ~?」 「茂部先生」。一瞬、返答に窮してしまった。こちらの実生活を知っているという勧告。普段なら気にも留めぬ揺さぶりだ。昨今、誰かの個人情報を追う手段など幾らでもあるし、こんな大会に出てる以上、その可能性はなおさらだ。、 元より失うもののない自分である。目の前に立つ者は誰であれ、魔人モブおじさんとして骨の髄まで侵犯(おか)し尽くす! しかし今は……。 「1996年、『美槌女学院(びつちじょがくいん)高校白昼の37人レイプ事件』――」 「ッ!? 《MOBの『世界』(マスク・ワン・ボーダー)》ッ!」 反射的に、相手と自分を収める形で魔人能力を展開してしまった。条件は「茂部に不利となる情報」。あるいは、それは慎重に慎重を重ね逃亡を続けてきた茂部の、直感的防衛行為だったのかもしれない。 「あら、聞いてくれるのかしら。ええ。これは都内の同名高等学校の生徒が、校内且つ日の高い時間にも関わらず、男性教師や通りすがりの用務員含めて授業中に全員レイプされた事件ね。同じく1998年『狙われた新郎新婦☆ハネムーン直前連続成田離婚事件』、1999年『ムキムキリングvs牙血牙血(ガチガチ)プロレス因縁の激突 ~突然の全員散華事件~』、2001年――」 「ふひひっ。お兄さん、そりゃあ……?」 それはマスコミの俗称であり、警視庁の苦渋の記録。同時に若かりしモブおじさんの輝かしい記憶。今のように齢を経た慎重さではなく、向う見ずな熱量と危うさで築き、そして見事逃走に成功した青春の武勇伝。 「そう。これらは過去20年、関東圏で起こった各被害者数20名を超える・被集団強姦事件……事件間における被害者の繋がりはゼロ、性別は勿論、年齢も所得も職業もてんでバラバラ。共通点と言えば……これだけの被害があって全員が犯人の詳細な姿を確認していないこと。被害届こそあれ、誰一人として告訴していないこと。結果としてどれもほぼ迷宮入り……そして一連の被疑者につけられた異名が、誰が呼んだか謎のレイプ魔“モブおじさん”」 「へぇ、何の話かな……? 俺の名前はあくまで登録名……ネットの噂にあやかったリングネームだぜぇ?」 「ふふっ、そうね。そもそも告訴されてないんですもの。どれも公式な捜査記録なんて存在しないわ。でも……事件がなくなった訳じゃないのよ。少なくとも現場のヒトたちにとってはね」 こいつ、どこまで知っている。警戒を強めるモブおじさんをよそに、ゆっくりと歩きながら澪木は続ける。カツ、カツ。遠ざかるでもなく近付くでもなく。 ――澪木は推測する。 自分の集めた情報と考えが正しければ、今、モブおじさんは己に不利益な情報が外部に漏れ出ないよう魔人能力を使っている。 「クックッ……詳しいじゃあないか。お兄さん、もしかして警察関係者かい?」 ならば。 今自分が喋っている内情も、奴に取って少なからず都合が悪いはず。今澪木が話していることは外界には伝わらず、よって世間が澪木と警察の繋がりを疑うこともない。 「さあ……どう、かしらねッ!」 不意に澪木が手近なデスクをモブおじさんに向かい思い切り蹴り飛ばした! 「! かァッ!」 《MOBの『世界』》! 襲い掛かるデスクをシャットアウト! 目くらましなのは承知の上、しかし躱すなり迎撃するなりの際、下手に動いて《MOBの『世界』》の圏内に接近されてしまうのはまずい! 派手な音を立て、反作用でデスクが逆向きに吹っ飛ぶ。 「ぐふふぅ~! もう始めるんだねぇ……? いいよぉ、その顔ぐっちゃぐちゃに……むッ!?」 和姦道の構えが取れない。腕がない。腕があった所に生えているのは、小さく、鋭くしかし余りにも頼りない突起。 「……な、何だこれはァ~~~ッ!?」 芋虫。強いて言えばそれは、クワガタの幼虫に近い形状をしていた。しかしその色はクリーム色をベースに、禍々しい斑点が並ぶ、地上の虫で言う「警戒色」に近い色合いをしている。男根を想起させるシルエットに、毒々しいカラーリング。 「こ、これは……奴の能力!」 モブおじさんとて対戦相手の動画はチェックして、研究はしている。しかし白兵戦こそ侮れない魔人と見ていたが、この能力は……! 総理が変身していた。他人の姿を変える力なら、自分も変わるかもしれない。だが……想定以上に短い四肢、想定以上に鈍重な体! 「そ。いいじゃない先生。中々かっこよくなったわよ」 澪木だった。モブおじさんの混乱の隙をついた一閃。真紅の頭部と斑点に覆われた胸部の境を、ナイフが斬りつけていた。 ◇ 「ピ、ピィィ~~~~~~~!!」 傷口から不気味な色と粘度の体液をまき散らし、モブおじさん虫が悶えた。痛みはない。 む、虫だから!? 痛覚がないとは聞いたことがあるぞ! 頭の一部で、妙に冷静なことを考えてしまう。 「話、中断しちゃってごめんなさいね。これを仕掛ける隙が欲しかったの。続きをしましょうか」 モブおじさんは身をよじる。完全に動転していた。モブおじさんは和姦道と魔人能力を駆使し、闇から獲物を狙う性犯罪者である。戦士ではない。時に抵抗に会うこともあろう。だが刃物でここまで深く斬り付けられる事態など、遭遇したことがない! 逃げなければ! しかし……体が思うように動かない! 芋虫の体はヒトとは勝手が違う! そして当然、元々の動きも鈍い! 必死に逃げようとするがただその場でのたうつばかりだ。 「くそっ、この、この……《MOBの『世界』》!」 この小僧の魔人能力を遮断! まずは元の体に戻って――。 ……何も、変わらなかった。モブおじさんは依然虫のまま、床でもがくばかりだ。 (ひ、ヒィ~何だ!? 俺は能力を使ってる筈なのに!) ――モブおじさんの《MOBの『世界』》は、肉体・精神的な損傷を伴う能力作用、または生命維持・稼働に必要な要素に対しては結界の機能が適用されない。 そして肉体の一部や装着物、意識を奪ったりする結果が予測される場合などは、明確に効果が発揮されない。 「……ふむ。能力の安全装置みたいなものかしら。アナタのここね。人で言ったら頸動脈。その体なら今すぐ命までどうこうとかはないけど……戻ったら死ぬわよ」 澪木が自分の首をトントンと叩きながら言う。 そ、そんな所を斬りつけたのかこいつは! しかも調子が軽い! 普段あまり意識していない能力の性質が、モブおじさんの命を救った。しかしこれでは……これでは完全な無力化ではないか! 自分の体は愚鈍な芋虫状態。魔人能力は勿論、ただの拳から身を守ることも出来ない。そして相手がいつ能力を解除するか分からない以上、逆に「能力の解除」を概念として常に遮断しておかなければならない。そうしないと死ぬのだ! 「アナタの能力は大体わかっています。さて茂部安康さん。私、澪木祭蔵はとある事件について貴方に事情聴取をお願い(・・・)すると同時、巷の連続強姦事件関係者、通称『モブおじさん』を強制性交等罪及び準強制性交等罪で告訴します」 「な、何ィ~~~!?」 なんだ、今なんと言ったのだ? 俺の能力が? いや告訴!? 「言い掛かりだ! 俺は何もしちゃいない! そもそも誰が、誰が何の被害を訴えてるんだ! モブおじさんなんて作り話だろォ~!?」 「いいえ、いるわ。確定させるには捜査が必要だけど……ここ最近、ほぼ確実に“モブおじさん”の被害を受けたと思われるヒト達がね」 「へっ……!?」 「白名宇佐治(うさじ)、葉煮子(ばにこ)――」 「!?」 モブおじさんに電流が走った。そ、その名前は! 「PTA残党――酷いヒトたちよね。自分の妄執のために子供から親を奪うなんて。一月ほど前かしら。何者かに手ひどくレイプされた彼らが、児童相談所に確保されたわ」 「う、あ……」 「彼らの罪状は罪状でキッチリ落とし前つけてもらうとして。確保される一時間くらい前ね。自宅に何者かを迎え入れたのが目撃されてるの。“都合よく”顔も声も目撃者の印象に残らなかったみたいだけど……怪しいわよねぇ。私はこれ、警察が本腰入れて捜査するべきと見てるの」 「じ、児相は内閣府直轄の独立組織だッ! 警察と言えど、そうそうに引き渡したりなんか……!」 「よく知ってるわね。でもね、出来るのよ。今なら。G・O開催に当たって、警視庁各部署と内閣の各省庁が連携している特例の防衛体制を引いてる今なら」 「――!!」 モブおじさんは言葉もない。そこに澪木が更なる一言を投げかける。 「そもそもね……強姦罪は2017年から強制性行等罪に改正されて非親告罪化してるの。だから、最早被害者じゃなく。私か、私の協力者が『モブおじさん』を告訴するわ」 ガァ―――――ン!! そ、そんなバカな……非親告罪だと? えっ、今日は本人じゃなくても告訴していいのか――! 「しょ、証拠は! 証拠はあるのか! も、モブおじさんはちょっとスケベなだけの淫魔人かもしれない……噂でこそレイプ三昧だが、法を犯すだけの度胸なんてきっと、とてもとてもなぁ~~~!」 「……」 澪木は無言で懐からデジタルカメラを取り出した。これは? 起動! 「え、これもうカメラ回ってるんスか。お、おう……ごほん、えー、童貞男っす」 「はい、俺……まあグロリアス・オリュンピアでは一回戦負けっすけど……俺の魔人能力で、過去のこの……モブおじさんのやってきたことは見ました。それは確かっす」 「負け犬のくせしてこういうことすんの、スゲぇ恥ずかしいけど……もし俺のこの力が必要になったら、どこでだって証言します。やっぱその、これからもレイプで傷つくヒトが出て来んのはよ、童貞として……なんつーか……」 「こ、こんな感じでいいっスか? ……っはぁ~緊張したぁ~~~」 「あ、あ、あ、あのガキィーーーーーーーー!!!」 都内のファミレスであった! この相手が試合前、澪木が接触した「ちょっとしたアテ」! 澪木が推測したモブおじさんの能力を確信レベルまで補強できたのも、これによるものだ! なお、被疑者相手に情報提供者の身元を明かすなど本来言語道断であるが、ここは話の演出の都合上、許して頂きたい! なんかこう……アレだ! 残り時間とか関係なく、ここはアレなんだ!! 「と、いう訳で、信頼できる証言相手もいます。彼の安全は全力で守るし、告訴状が出たとなればいよいよ魔人警官も魔人検察も捜査に動くわ。モブおじさん、彼はこれでなお逃げ切れる自信があると思う?」 「う、うぐぐぐぐ……」 「悪いことは言わないわ……会場に戻ったら、自首なさいな」 話は終わりだと言わんばかりに、再びナイフを抜き放つ澪木。 自分が警察に関わるようなったのも、ここ2~3年だ。だが現場での彼らの職務に対する意地は十分に見てきたつもりだ。 何もわからぬ状態で勝利して、突然の告訴だけではだめだ。 丹念に、レイプへの意志を挫いてから逮捕する必要がある。 「無論、手っ取り早いのはここで降参してもらうことだけどね」 「ふ、フィヒッ、ふぃひひっ、くそっ、くそ……!」 モブおじさんの顔が、屈辱と絶望にゆがむ。 ……澪木とて、口調ほど余裕があるわけではない。 TDLで体が動物に変わるものは、バイタリティ生命力あふれる活動家が比較的多い。 その中でも感情や直感に従う者は獣に、己の本能を論理や理知で御する、もしくは支えて加速させるものは虫の姿となる傾向にある……が。 この形態はまずい。虫は虫でも、何らかの幼虫の姿になる者はまずい。 それは澪木にとって、動物の姿というよりもむしろ強烈な自己抑制性の持ち主である「タマゴ型」と呼ぶ者に近い分類だからだ。 時間と『特定のトリガー』さえ与えなければ無力な存在ではある。これ以上余計な情報は与えず、退場させる。 「俺は、俺はまだ負けるわけにはァ~……」 ドッ。 澪木のナイフがモブおじさん虫の心臓部を貫き。 「ガッハ……」 同時、真紅のレーザーが連続して三条。オフィスの床を切り裂いた。 ◇ じゃっ。じゃじゃじゃっ。それはコンクリートを貫く高熱の音だけを持って、次々と撃ち上げられる。紅い光線、桜レーザー! 「うわぁぁぁぁん痛いーっ! でも、でもぉ――!」 所はビル一階! 桜WINGにより、広大なロビーを高速低空飛行しつつ仰向けの体勢でレーザーを連射しているのは、ご存じ我らが雪村桜! 手には桜エイド! ズバリ『敵の細かい位置も覚えてないし、一階ずつ探すより下から撃ちまくって出て来てもらおう。うまく当たって倒せてたらもっといいな』作戦である! 賢い! ちょうど今、澪木たちのいるオフィスルームにもヒットしているぞ! えらい! 「――っ、滅茶苦茶やってくれるわね!」 地上二十階。モブおじさん虫から離れ、床をケーキのように切り裂くレーザーの合間を縫って部屋から脱出する澪木。直後、寒気のする轟音と共にオフィスルームの床が階下へと崩落していく。 オフィスと同じく、数々の溶け貫かれた痕の残る廊下を駆ける。まずは相手を視認できる位置を探さなければ。階段に向かうべく、三度目の角を曲がり――。 「――ん、んん?」 しゅごー。 ヒトの、下半身が飛んでいた。 そこは一階から続く、広い吹き抜けに面した通路。その吹き抜けの空中に、スカートを履いた下半身が、火を噴いて飛行していた。小さな翼がついてて、何かお腹の部分が尖っている。 一瞬、澪木の思考が止まる。ピピッ。腰の部分、一対のセンサーが光った。 『――見つけたーーーーーっ!!』 「きゃああああーーーーーー!!」 思い切り叫んでしまった。何!? なんなのアレ!? 直後! 吹き抜けの階下から二体、急上昇する飛翔体あり! 一つ、ブラウスを着た女の子の胸部と両腕! 機首がついてる! 一つ、肩と頭部、そして桜WINGだけの雪村桜(頭)! 「チェーンジ桜ーッ、1(ワン)!!」 合体! 腕と胸部の桜マシン2(ツー)が頭の桜マシン1に、下半身の桜マシン3(スリー)が桜マシン2にぶっ刺さる! 見よ、これが桜七大兵器の四、君の望みも自由自在! 女心より変わりやすい、分割合体変形システム『桜チェンジ』!! 「ふんす!」 ぷしゅーっ。雪村桜(初号機)参上! 関節部より煙! ガッツポーズ! 「じゃ、ないってぇーの! よ!!」 得意満面な桜にフックロープが絡みつく! 澪木だ! 「わ、わわ、きゃっ」 「せーのっ!」 思い切り手繰りよせる。そしてこの吹き抜けに面した通路の壁に――激突! そのまま、体を丸めて耐えた桜に襲い掛かる澪木キック! 容赦ない! 雪村桜のお株を奪う非人道的キックだ! 吹き飛ばされた桜を、ピンと張ったフックロープが逃がさない。二重三重に襲う悪魔的工夫! (人造人間の雪村桜ちゃん、この子――変わってない!? ……あ、いや違う!) 澪木は未だTDLを解いていない。 雪村桜(初号機)がロボである事は参加者観戦者の凡そ全員が知る所であるが外見的には人間とほぼ変わらない人造人間であるのもまた事実。 故に、もし彼女に『心』という物が存在しえたなら、人間同様その姿が変質するという仮説も成り立つが――それらしい点は……やはり機械は機械、モノでしかないのか? いや、見よ! 彼女の大きな目は、カメラレンズの如きセンサーユニットであった。顔や腕などの素肌は合わせ目の目立つ鈍色の装甲であり、口元は顎に向かって分割している上下稼働タイプだ。教育テレビの人形劇のような、と言えば分かり易いだろう。 そして肘や膝の関節部も、素朴な球体関節である。 ロボである。つーかロボであった。 「気づかなかったわ……完全にロボじゃない……」 澪木が戦慄に震える。人間そのものの少女からロボへ。まさかここまで自然な変化であったとは……! いや、しかしこれは人造人間雪村桜(初号機)に取り敢えずの心が存在している証左! マッドサイエンティスト雪村詩織の理念は正しかったのだ! そしてこれは雪村ラボの大きな功績! 人類史の偉大なる一歩! 日本が誇る町工場の奇跡! 「でもこれはロボットって言うより……おもちゃの超合金? に近い印象ねぇ……」 「オープン桜!!」 「あっ!」 分離! 三つに分かれロープをすり抜けた桜マシンが宙を舞う。 桜マシン2が澪木に突撃! 「ぐぅっふ! 重……それに硬ッ!」 「お、重!? うわーん重いって言われたぁーお母さーん!」 TDLを解除! 少女らしい柔らかさを取り戻した桜マシン、すんでの所で受け止めていたそれを投げ飛ばす。だが桜マシンたちは螺旋の軌道を描き、再び合流する! 「ゆるさなーい! チェンジ桜・2!」 先ほどとは合体プロセスが違う。桜マシン3が2に刺さる点は同じだが、2の腕と3の足が合体! これは……新たな腕!? 更に変形し……頭部がせり出す! そして胴部の3の下に1が刺さり、WINGが脚部を形成。これらが瞬きの内に成された! 遠き雪村ラボの地でも、Dr.雪村を初めとしてみんな大興奮だ! 「うおーいいぞー! かっこいいぞ桜ー! 2はより地上戦に特化した高速機動形態だ! レーザーだって2、3共に据え置き! お前の力を見せてやれ!」 ◇ 数分前、階下。 「う、ぐ、げふぅ……ひ、ひひ、ふひ……なんだよ、なんだよぉ~」 薄暗い書類倉庫の中、モブおじさん虫は一人泣き笑いを漏らす。 ナイフで貫かれ、数階分の崩落に巻き込まれて尚、モブおじさんは生きていた。 体は未だ芋虫のまま、彼は己の命のため「TDLの解除概念」のみをシャットアウトしている。 致命傷を追い、魔人能力を盾にも使えぬ無防備状態でここまで命を永らえさせているのは、ひとえに彼の生き汚さ……言い換えれば強烈な意志の力のせいと言ってよかった。最早動くこともできない。ナイフの傷だけでなく、瓦礫の激突で腹も大きく破れてしまった。 それでも、数秒後に避けられぬ死が訪れるとしても、今心臓だけは止めていない。 これがグロリアス・オリュンピアに参加する前の茂部であったなら、とうに息絶えていただろう。なぜだろうか。なぜ自分はここまでして諦めていないのだろうか。……理由があったのかもしれないが、もうわからなかった。 「ああ、ああ畜生クソが……死ねよ……死ね……」 限界点に達した命の中、彼の心は妄執と錯乱の域にある。 ちくしょう、ちょっと顔がよく生まれただけのくせしやがって。俺のことなんざ道端で見下すだけのクソだよなあ。いつも俺を殴ってたあいつも、優しいように見せかけて陰で嗤っていた女子も、俺のどもり癖を憐みの目でしか見なかった教師も、何も助けてくれなかった親も、遠巻きにバカにするだけの今の同僚も、生徒どもも、告訴とかぬかしたオカマ警察も何もかも――! 俺を馬鹿にする全部全部、ぶっこわしてやる。ずっと昔もこんな事を思っていた。 びしびし、びしびし。モブおじさん虫の体が変色し、硬質化していく。体が縮こまり、折れ曲がる。 蛹化(ようか)である。モブおじさんは、蛹と化していた。 ◇ バァーーーzン!! そこに現れたのは、そう桜2! 黒かった桜WINGはすらりとしたタイツの脚に、紫を基調とした衣装はまるでゴシックの趣き、心なしか背も高く……あれ? マシン2と3が合体した新たな腕は妙にぶっとい形状のまま中からドリルがのぞき、頭部はせり上がった頭頂部だけが、半端に展開されて板状のままの胸部装甲に、引っかかる形で止まっている。 かろうじて銀髪っぽいのはわかるけど、額から下が全部埋もれてる結果、すごく寸詰まりっぽくなってて……なんか、不細工なダンボールアーマーって感じです……。 ……。バ、バァーーーzン! バァーーーーーzン!!! ☆ ☆ ☆ 「うん、予算が足りなかったな! 2の変形機構はちょっと複雑に過ぎたかもだ」 「ふ、不具合っていうか欠陥じゃないですかそれってー!」 「いや悪くないんだって! もう少し簡略化できてたらきっとイケたって! ドリルだってついてるんだぞ! 2限定七大兵器、岩盤だって自由自在『桜ドリルゥ』だぞ!」 『あなたが澪木さんね。その動き……止まって見えるわ』 『声ばっかりちゃんと実装してんじゃないわよ!』 画面の向こうの澪木も怒り心頭だ。 「ハッハッハー! 失敗は成功の母さ君! 腐っちゃダメだよ!」 「こ、この人……」 シロナはこんな大人になっちゃダメだぞ! とにかく、こんな桜では格闘戦についていける筈もない。澪木が迫るぞ、どうする桜! ☆ ☆ ☆ 「……。オープン桜」 あ、逃げたこの桜! ともあれ分離した桜マシンはまたも澪木を翻弄! 「チェンジ桜・3」 またしても合体! 先ほどとは合体プロセスが違う。桜マシン1が3に刺さる点は同じだが、3の腕と1のWINGが合体! これは……新たな腕!? 更に変形し……頭部がせり出す! そして胴部の1の下に2が刺さり、腕部が脚部へと変形。これらが瞬きの内に成された! 「チェーンジコンプリート、桜3!」 そこに現れたのは、そう桜3! 紫だった2の腕はうって変ってパステルポップのスカートに、全身も明るい暖色を中心とした元気なイメージのコスチューム、 マシン3と1が合体した新たな腕はしなやかながら力強く、金髪をサイドテールにした頭部には、意志の強さを感じさせる瞳が並ぶ。 輝く太陽のような桜、桜3。 バァーーーzン!! ☆ ☆ ☆ 「こっちはちゃんと出来るんじゃん!!!!!」 「雪村ラボはポップでパッショネイトな集団だからな! な、助手くん!」 「何の話!?」 最早怯える影すらシロナにはない! 本当にこんな風になっちゃダメだぞ! ☆ ☆ ☆ 「こんにちは、おじさん! ボクは桜1や2みたいにいかないからね。覚悟してよ!」 「あらあら、おじさんなんて、最近聞いてなかったから逆に新鮮ね。こっちこそ、アナタみたいなカワイらしい子が構ってくれるなんて光栄だわ。……お駄賃はどれくらいがいいかしら、お嬢ちゃん?」 クツクツと笑う澪木。だがその雰囲気はピリリと張っている。ようやくまともな相手がお出ましみたいね。澪木が構え、桜3がぐるぐると両腕を回した。 その時。 ――ZABZABZABZAB……。 「ッ!?」 「え……」 それは、喩えるならゴキブリの羽音とスズメバチの羽音の融合。本能に訴える嫌悪と危険を孕んだ音。 大きさの程、約二メートル強。ヒトより確実に大きいが大きすぎない。感情の窺えない複眼に、でっぷりと丸く太った腹部、異様に長い触角。 窓の外。枯れた濃茶の色をした巨虫が浮かんでいた。 〈三〉 ヴ――。 羽撃きの振動で、窓ガラスが粉砕された。 直後、まっすぐ突撃したモブおじさんが桜3に激突! 桜は三体に分かたれ、ばらばらに弾き飛ばされた。 澪木のフックロープが飛ぶ。手近な桜マシン2を引き寄せるのと、慣性を無視した機動で突っ込んで来たモブおじさんが澪木の腹に着弾(・・)したのは、ほぼ同時であった。 間一髪、桜マシン2をクッションに、何とか腹部への衝撃を耐える。 (まさか……生きてたの!? あの状態で!?) 変態、無論昆虫の生態的な意味の変態を経たモブおじさんの傷は、蛹の過程で完治している。その姿は力強く、また幼虫とは違った意味で醜い。 口吻から垂れるべちゃべちゃとした涎に、刺々とした三対の脚、ぬらぬらとした腹部。その上に座すぎょろぎょろとした複眼が、澪木の目と合う。 「へぇっへっへ……そういう顔が見たかったんだぁ~。もぉっと虐めてあげるよぉ~?」 TDLは既に解除している筈。それにも拘らず人に戻らないという事は。 「ひひっ、また何かのはずみで芋虫にされちゃ敵わないからねぇ……アンタの能力解除は、通さないよぉ……?」 表情が窺えない顔であるにもかかわらず、嗤っているのが分かった。 「やめなさい。本当に、ロクなことにならないわよ」 「マジな声だねえ~ククッ。どちらにせよこっちの子種、いやタネが割れてるんじゃ、《MOBの世界》を絡めた戦法は分が悪いからねえ……このまま侵犯(おか)し尽くさせてもらうッ!」 「冗談は顔だけに……しなさいな!」 澪木の腕が走る! その手には、対魔人用改造スタンガン! 先程はより強固な無力手段である虫化を狙ったが、この距離での戦闘ならば! 「和姦道強引系闇奥義『口でするか挿れられちゃうか、どっちがいい』ッッ!!」 でっぷりとした腹部から垂れ下がった生殖器が、サソリの尻尾の如き軌道で澪木の顔面を打ち据えた。吹っ飛ぶ澪木! それは節くれだった甲殻に覆われ、刺々しい。だがいわゆる、ちんこビンタだ! 何というテクニックか。技巧を極める和姦道の奥義、成虫への脱皮を果たしたとは言え、わずかな時間でそれを昆虫の体に応用するセンス。モブおじさんの才気は、ここに来て完全なる開花を果たしたのか!? 「フィヒッ、もう逮捕でも何でも好きにすればいいよぉ……俺も最後のシャバくらい好きにやらせてもらうからねぇ……ぐふっ」 物理的威力は元より、その刺激で相手の肉体的、精神的抵抗力を著しく奪うのが本分の奥義である。ダメージが足に来ている体に鞭打ち、立ち上がろうとする澪木。 直後、精液の砲弾が飛来した。全身を異臭のする粘液にまみれさせ、澪木は再び弾き飛ばされる。 「カッハッ……!?」 「君の相手は後でじっくりしてあげるよぉ……? 上か下、どっちの口から壊して欲しいか考えておくんだねぇ~」 瞬間、長大な生殖器が振るわれた。背後に迫っていた桜マシン1が叩き落とされる! 「きゃあああー!」 落雷の如き一撃は吹き抜けから一階まで、一息に桜マシン1を撃ち落とした。チャージされていた桜マシン1のレーザーが、狙いを大きく外し天井を貫く。 「う、うう痛い……痛ぁい……」 一階ロビー。レーザーのために桜マシン1から頭部だけを展開していた桜がべそをかく。機械の体ゆえ落下は耐えられたが、目の激痛だけはどうにもならない。 「痛いよぉ、お母さ……」 ツインテール部分を器用に動かし、桜エイドを取りだす。それを絞りだし。 腹に響く音とともに、直上から落下して来たモブおじさん虫が、ツインテールを組み伏せのしかかった。桜エイドは床を滑り見えなくなった。 「ひっ……!」 「光栄だなぁ! 君みたいなロボットの初めてを貰うことが出来るなんてねぇ~! 下半身がないから口になりそうなのが残念だがなぁ!」 「ひ……ひゃああああ!! きゃああああーーーーーーー!!!」 暴れる桜ヘッド! は、初めて!? 何を言ってるんだこの虫おじさんは! 生まれて二年の桜はモブおじさんの言ってることが全く分からない! でもこわい! 蝿みたいなゴキブリみたいなメチャクチャ大きな虫が口をガチャガチャ動かしながらのしかかって来てる! すごくこわい!! しなるちんこがロビーを叩く! 「観念するんだなあ! 大丈夫だよぉ、痛くしないようにするからねぇ……いや、でもこの位置じゃ口からってのは難しそうだなあ……下から通して口から出す! これだぁ~~~~っ! ぐふ、ぐふふ!」 槍のように狙いをつけるちんこ! まずい! これは本当にまずいぞ! 女の子が首だけ! 下から! 相手は蟲!! あらゆる意味で大ピンチ!! 『おじさん!!』 桜の口から、桜のものではない声がした。 「ぐふっひゃ……?」 『もうやめてよ、おじさん!』 遠く離れた地、雪村ラボ。 桜の大ピンチ、かつ虫動画のドアップに絶叫&大混乱だったラボが、静まり返っていた。 シロナが、詩織の席にある桜の通話マイクをひったくっている。 「シロナくん……?」 なぜ、どうしてこのロボットの子からシロナの声が? 「シロナくん、かい? なぜだい? もうすぐ……もうすぐ勝てるんだよ? 勝てば暮らしだって……オリュンピア部だって……」 『だって、だっておじさん……ボクは! ボクはもうおじさんが傷つくのは見たくないです!』 「!」 『そこまでして! 試合でボロボロになって、学校でもあんな事になって!』 モブおじさんは、シロナのそんな声を初めて聴いた。 「へへ、騙されるかよ……」 『お、おじさ……っ』 「シロナくん、なんで君がそんな所にいて、こんなことを言ってるのか分からないけど、君は騙されているんだ」 モブおじさんは、未だ死の間際の錯乱の中にある。それに引きずられている。 体組織を丸ごと溶解して再構成するのが、変態。 死の直前の妄執が、焼きついたように脳へと残る。虫化した人体など、有史以来公式には存在したことすらない。 神秘の、夢の国の生物には、果たしてそんなことがあるのだろうか? 「大丈夫さ、おじさんが守る。何を前にしても、君には近づけさせない。だから、私に頼ってくれえて――」 『お、おじさん!』 ブチリ。喉のマイクが切られた。 「虫の、おじさん……!」 桜だった。虫の下で、桜がモブおじさんをにらみつけていた。 「おじさんが、シロナくんの家族なんですね……」 「ッ!?」 「シロナくん、言ってたです……優しい人だって、家族だって。なんで、なんでシロナくんの話を聞いてあげない、の……!」 桜の声が震えていた。モブおじさんの声も震えていた。それは、同じ震えではない。 「だって、だってよぉ……!」 モブおじさん虫の声が歪む。それは何かを押さえつけるような、既に漏れ出してしまっているかのような。 「もう、もう遅いじゃねぇかよ!」 ビルに響くような、叫びだった 桜の顔に、虫の頭部から漏れた液体がかかる。それは、涎なのか。それとも。 「あれだけ! あれだけのことをしてよぉ! 何が復讐される覚悟だよ! ねえよ! そんなモンねえ! 怖ぇから逃げてるだけだよ! 今更! もう俺みたいな奴が何をしようが! 戻れるかよぉーーーーーッ!!」 モブおじさんの生殖器が思いきり引き絞られる! 同時、モブおじさんの直下の地面から、ドリルを備えた、脚のないヒトの体が飛び出した! 銀髪! これは……桜2! 完全な起動状態を果たしている桜2である。先程は欠陥品だったにも拘らず、桜ドリルの駆動も完璧だ。これはいつの間に!? いや、違う! これは桜2は桜2であるが……ロボ(・・)だ! そして、見れば傍らの桜1のヘッドもまた……ロボ! ――気づかなかったわ……完全にロボじゃない……。 頭上二十階。ぬぐいきれぬ精液の中、モブおじさんを見下ろす澪木がいた。 TDL。そして。 ――うん、予算が足りなかったな! 2の変形機構はちょっと複雑に過ぎたかもだ。 ――いや悪くないんだって! もう少し簡略化できてたらきっとイケたって! そう、この姿はロボットというより――。 竜巻めいて回る桜ドリルゥが唸る! 狙いはモブおじさんか!? いや、昆虫の複眼と反射神経を備えたモブおじさんは、コンマ数秒前に現れたチン入者にも、既に万全の備えを構えている! 振るわれる生殖器(ちんこ)の鞭! ――否! 桜2が分離、回避! マシン2が1に刺さる! そして桜はマシン3を掴み! 「……バカーーーーーーーッ!!!!!」 マシン3から現れた第三の頭。そこから放たれた非人道兵器桜レーザーが、モブおじさんを斜めに両断した。 「がッ……ごは……」 モブおじさんの眼が光を失い……その姿が全裸の中年男性に戻る。 最大出力で放たれた桜レーザーはビルの内壁側面から吹き抜けの遥か頭上、天井までをも切り裂き――二つに分かれたモブおじさんの体の隙間から、桜は見た。 エスカレーターに、コンクリートの梁、ビル内部の様々なオブジェクト諸共、天井が崩落するのを。 「あ――」 モブおじさんの体に覆いかぶさられた桜は、動くことが出来ない。 そのモブおじさんの手がゆっくりと握られ、開かれると同時。 大小、大量の瓦礫が、ロビーに降り注いだ。 ◇ 天井がなくなり、頭上には青い空の広がるロビーを、澪木が歩む。頭上から降り注いだ様々な落下物に埋もれたその一階は、惨憺たる有り様だった。 ボロボロになったビル内部、二十階分を階段で何とか下り、向かう目的地はその中心部。特に瓦礫が山と積もったその一帯は、崩落からずっと、、何も動いた気配はない。 「これは……さすがに決まったかしらねぇ」 息を吐く澪木。自分のダメージとて決して軽くはなく、決着がついているに越したことはない。だがそれならば、自分も既に会場に戻っている筈だ。 それはすなわち。 その時であった。ごろり、ごろりと瓦礫の隙間から転がり出て来るものがあった。 思わず構えを取る。だがそれは……それは、雪村桜(初号機)の頭部であった。 「あ、おじさん――」 「……ハァイ。なぁんだ、アナタも無事だったのね」 「えへへ……もう頭だけですけど……」 「お互い、悪運が強いわね。……ふふっ」 「あはは……」 バツが悪そうな様子で、桜が応える。疲れ切っている様子だが、まだ目は死んでいない。 「……あの太った虫のおじさん。最後にね、最後に私を助けてくれたんです。少しの間だけ、私とおじさんの所に瓦礫が振って来なくなって……本当に少しの間だけだったんだけど、それで私の頭だけは無事な隙間が出来て……」 「……そう」 伏し目がちに、視線だけを瓦礫にやり、桜が言う。 それは、シロナの声で自分を止めた機械に対し、何がしかの影を見た故の行為だったのか。それとも、もう何十年ぶりかすら覚えていない、自分に本気で向き合い、叱りつけた者に対する、彼なりの誠意だったのか。はたまた、ただ今わの際の無為な混乱が、たまたま桜を救っただけだったのか。その、どれでもなかったのか。 二人にそれはわからない。本人に訊いても、きっとわからないのだろう。 「……さて」 「はいっ」 空中に視線が交差する。 どこか、通じ合っている二人がいた。確たる言葉がなくても、どうすべきか分かるのだ。 「ところで知ってますかっ! お酒って美容にも悪いみたいですよっ。こう、歳を取って来ると目じりにきゅーってしわが寄って」 「えっマジ!? やだどうしよう、わた」 桜秘蔵の美容トーク! これは澪木にクリティカル! 思わず話に引きこまれ、 「やあっ!」 不意の桜レーザー! しかし澪木はそれを素早く躱し。 ゴィン! 「……きゅう~」 目が回る。その最後の拳骨により、桜は意識を失ったのだった。 〈四〉 「おっと帰るのかい、シロナくん?」 「はいっ! ええと……お世話になりました! 後日必ずお礼に!」 「お礼なら、雪村ラボへの何らかの発注がいいな! 君の財が我が世界征服の礎になるのだ!」 「はいっ!」 シロナは駆け出す。駅へ、会場へ、茂部の元へ。 茂部は、今日にでも出頭し、法の裁きを待つ身となるだろう。オリュンピア部の設立も夢と消えるだろう。そればかりか、これからきっと何十年も、茂部とは離れ離れだろう。 だから――。 違う、そうじゃない。 自分は今、茂部の傍にいなくてはならない。そうしなければならない。 自分は子供で、弱くて、守られてばかりで。それでも、いま何もかも砕かれた茂部と一緒にいることは、自分にしか出来ない役割なのだ。 ――茂部先生がいいです。きっと先生は、ボクを見捨てないから。 バカをいうな。おじさんがボクを見捨てないなら、ボクはそれ以上の何かでおじさんに報いなければダメじゃないか。 おじさんの重い罪は、すぐに日本中に知らされる。その時は、自分が一緒に背負おう。頼りなくても、共に償える男を目指すんだ。 「待ってて、おじさん――!」 友達が出来た。おじさん以外で、接してて何だか……ダメだけどなんだか楽しい大人も出来た。 シロナは駆けている。未だ遠い茂部への道を。それは、弱かった子供が初めて自分の意志で進み始めた道だった。 ◇ 「行っちゃいましたねドクター。……結局、彼、何なんだったんでしょうね。モブおじさんとか。そも『モブおじさん』ってのも何なんだか」 「さてね。私ら雪村ラボには関係ないことさ。私たちにはそんな些事より、世界征服が待ってる!」 Dr.雪村はふんぞり返る。 桜の眼球とリンクしたモニタは、未だ暗いままだ。疑似バイタルは正常。しばらくすれば起きて、帰って来るだろう。 「……いや違う! 今あいつ体が潰れて頭だけだよ! 迎えに行かなきゃ!」 「あっそうか!」「負けちまったしなー。どうせだ、希望者まとめて行こうぜ」「東京かー!」 バタバタとラボが騒ぎ始める。いつもこの調子だ。慌ただしい。Dr.雪村も身支度に入る。 今日はうんと誉めてやろう。がんばったな。修理にメチャクチャ金掛かるけど心配するなよ。なんせ私は天才だからな。 あいつはどんな顔するだろう。悔しがるかな。やり切ったとか思うかな。そういや友達も出来たな。何にせよ、私は嬉しいぞ。 お前のそうやって成長する心が、ラボの一番の武器で、世界征服への一番の兵器なんだから。 「……お疲れ、桜」 未だ灯らぬモニタの前、雪村詩織は一人目を細めた。 【第2回戦:オフィスビル街STAGE】 【雪村桜(初号機),澪木祭蔵,モブおじさん】 『汝、人間なりや? Part2 [Beast And Toy Soldier Mix]』 【現在判明している桜七代兵器】 •非人道兵器「桜レーザー」 •自らの命を削る大技「桜チェーンソー」 •残された最後の良心「桜カウボーイ」 •君の好みに変わっちゃうぜ「桜チェンジ」←New! •乙女のジレンマα「桜WING」←New! •乙女のジレンマβ「桜ドリルゥ」←New! •乙女のジレンマγ「桜アビス(未使用)」←New! •良心からはただ遠く「桜エイド」←New! •あなたに一つ、わたしに一つ「桜ハート」←…New? グロリアス・オリュンピア第二回戦・第△試合 戦場:オフィスビル街 雪村桜(初号機)● 〇澪木祭蔵 モブおじさん●
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はじさん 【意味】 その試合初めての三者凡退 の略。 なぜわざわざひらがなで表記するのかは、エロゲに詳しいAIに聞けばわかるだろう。 【関連語】 「三盆」、「高速」